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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 5『人造Midnight伝説』
38/143

#38「駅前決戦」

 今日もサクッと定時で仕事を切り上げて、夕飯どうしようかなあ、コンビニ弁当とカップ麺ばっかりじゃさすがに栄養も偏るし、たまにはホカ弁にしようかなあ。って結局弁当かよ。


 なーんてことを思いつつ電車で帰ってくれば、自動改札を出た途端に聞き慣れた声。


「フハハハハ、今日こそはクッキリハッキリ決着をつけて差し上げますわこの不浄悪魔が! 貴方のようなウスラトンカチは死ぬまでぶっ殺して、ビルの『定礎』って書いてあるとこに埋めこみましてよ!」


「調子に乗るなよ雑魚が。おまえごとき単体では戦力にならざりし弱小生命体、滅殺せしは両足の小指だけでも超ヨユーなれど、本日は特別サービス期間ゆえに全力できゅっ殺す。 あと死ぬまで殺すって、文法破綻せしぞこのゆとり天使が!」


 あろうことかロロロとセリエルが、駅前ロータリーのめちゃめちゃ目立つ場所で戦ってやがる。おかげで周りはギャラリーが集まって、ちょっとしたお祭り騒ぎ。せめて結界ぐらい張れよ。


「もー、ケンカはいけませんよう。周りの皆さんも、通行の迷惑になりますから立ち止まらないで、動画も撮らないでくださあい」


 長谷皮がふたりの間に入って、懸命に止めようとしてるけど、人間の中でも弱そうな部類に入る彼女では全く抑止力になってない。明らかに交番の人選ミスだろ。


「何やってんだよふたりとも。殺し合うならもっと人のいない、邪魔にならない場所でやれよ」


「そもそも殺し合わないでくださいよう」


 放置しとくワケにもいかないから、ふたりがポカスカどつき合ってるバトルフィールドに強制カットイン。後ろで長谷皮が何か言ってるけど、めんどくさいからそっちはスルーだ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「マカレテ」は?

 セリエルでしてよ! 平日はナンさんが学校の授業でお呼びできませんから、アタクシがソロでぶっ殺しにいらっしゃいましたわ。アタクシの本気をお見せする時がついに来たようですわね!

 次回、「乱入少女」。ぜってえお読みあそばせ!

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