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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 4『揚々町印度化計画』
37/143

#37「上書希望」

「……」


 ロロロがすっげえ不機嫌そうにガンを飛ばしてくるんで、何をそんなに怒ってるのか直接聞いてみた。


「おまえさっき、あのJK持てるカレー飲みしぞ」


「うん、飲んだけど。あっ、ロロロも飲みたかった? ごめんね全部飲んじゃって」


「違うわ阿呆。その……、あの女が口付けしとこをおまえが……」


「……」


 ははーん。そこまで言われたら鈍感な俺でも察しがつく。どうやらロロロは、タンブラーでナンと間接キスしたのが気に入らないらしい。


 あの時はカレーを何とかしなくちゃってので必死だったんで、正直俺はそういうのは全然意識してなかったんだけどなあ。ストライクゾーンじゃないし。


 けど普段はなかなかデレてくれないロロロが俺にやきもちを妬いてくれるってだけでも嬉しいし、顔を赤くしながら上目づかいでにらんでくる仕草はもう、かわいさ余ってエロさ100倍。


「じゃあさ、間接キスなんか無効化しちゃうように、ロロロがここに直接上書きしてよ」


「メギド……」


 目を閉じて唇を突き出す。ロロロの困惑する気配が伝わってきて、耳元でささやく声。


「ここ人おりしぞ」


「そうだった!」


 結界はもう解けてるんだから、俺のやってることは周囲にフルオープン。傍から見たら今の俺は、よくて娘にチューを求める痛いお父さん、悪く取られたら幼女にチューを求める変質者だ。どっちにしてもろくなもんじゃないな。


「そ、それじゃあ帰ろうか」


「む。夕飯はカレーを所望す」


 俺とロロロはナンたちと逆方向へ、周りの野次馬をスルーしてソソクサと立ち去った。


 今度こそはぐれないように、ちゃんと手をつないで。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「アカメモ」は?

 ロロロぞ。メギドの阿呆、シッピングモールまで行って結局何も買物しておらじぞ。今回はちょっとだけロロロにも落ち度ありしゆえ、肛門爆破は勘弁してやりしが。

 次回、「駅前決戦」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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