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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 4『揚々町印度化計画』
36/143

#36「混沌空間」

「み、みずうううう」


 空になったタンブラーを投げ捨てて、天井からまだ出てるスプリンクラーの水を下から口をアーンと開けて飲む。飲んで大丈夫な水なのかって疑問がなくもないけど、辛さ爆発な俺の口内がそんなの関係ねえってアピールしてきやがる。


「うむ、カレーがなくなっては戦えない」


 ナンは納得いったようにうなずくと、セリエルに何かを手渡す。


「今回は悪魔を祓えなかったから、この2000円は返却する」


「安っ!」


 そんなロープライスで悪魔祓いを請け負ってたのか。金銭感覚が味覚レベルにおかしいワケじゃなくて、ホントに黄魔術を宣伝するのがメインの目的らしい。


「また戦える時を楽しみにしている」


 立ち去るナンの背中に、ロロロは「もう御免ぞ」ってつぶやく。そしてこの場に残されたセリエル。彼女単独だとロロロに勝つのはほぼ絶望的。


「き、今日はこのくらいで勘弁して差し上げますわ。覚えていらして!」


 小物感丸出しな捨てゼリフを残して、セリエルもナンと同じ方向に退場。彼女がいなくなったことで結界が崩壊して、周りの買い物客たちはこのぶっ飛んだ状況にいきなり投げこまれた。


「わあ、何だこれは」

「冷たい、冷たい」

「何が起こっているんだ」


 いきなり目の前の空間が一変して、売り場は破壊されて天井からは水、非常ベルがジリリリリーな状況にさらされたら、そりゃ誰だってパニックになる。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図ってヤツだ。


「俺たちがやったってバレるとまずい。早いとこ逃げ出そう」


 いくらか水を飲んでやっと辛さも落ち着いてきたんでロロロに声をかけると、「ぬう」ってなぜか不機嫌そうな様子。彼女が望んでたであろう混沌な状況が目の前で絶賛展開中だってのに、何がそんなに不満なんだろうね。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ガレキオ」は?

 メギドです! スプリンクラーの水はホントは飲まない方がいいらしいよ。みんなもラノベの知識なんか真に受けちゃダメだぞ!

 次回、「上書希望」。ぜってえ読んでくれよな!

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