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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 4『揚々町印度化計画』
35/143

#35「激辛飲料」

 ナンの火炎攻撃に加えて、忘れた頃に時々来るセリエルのチェーンソー。このままだとロロロの魔力が尽きるのは時間の問題。その時、歴史が動いた。


 ジリリリリリリリリリ!!


「何事だ?」

「何事でして?」

「何事ぞ?」


 突然鳴り響くベルの音。似たような反応をする3人with俺の頭上に降りかかる水。何が起きたのか把握できてるのはどうやら俺だけっぽい。


 火災報知器だ。そして天井からの水はスプリンクラー。


 いくら結界で人間の感覚はゴマかせても、機械はそんな忖度してくれない。高温度の熱源を感知したら設定通りの仕事をするまでだ。ナンたちは想定してなかったみたいだけど、俺はさっきロロロが火事って言ったとこで可能性はあるなって頭に入れてた。


 そして、これは最大のチャンス。


「もらったあ!」


 俺は全力でナンに向かって突撃すると、その手からタンブラーをひったくる。カレーさえ奪っちゃえば、黄魔術は使えなくなる。すなわち、ナンは無力でセリエルは雑魚。


「返せ!」


「誰が返すか!」


 奪ったのはいいけど、この後どうしよう。タンブラーごと投げ捨てたって回収されたら意味がないし、中身だけ捨てて食べ物を粗末にするのも抵抗がある。


 残る手段はひとつ。


 俺は手にしたタンブラーを傾けると、中のカレーを一気飲み。職場の飲み会で強要したらハラスメントになるくらいのノンストップ一気だ。


 カレーは思ったよりもあっさりしてて、スープカレーみたいな感じ。そりゃドロッとしてたら飲みにくいもんね、なんて余裕ぶっこいてた直後。


「ぐわああああ、かっれえええええ!!」


 カレーがかれえなんて救いようのないことを言ってる場合じゃねえ。最初はスパイスのピリピリする辛さがこちらの神経をザリザリ削ってきて、後から唐辛子の強烈な刺激がガツンと追いかけてくる。


 黄魔術なんて使ったことないけど、今なら俺も火が吐けるんじゃねえかって思う。こんなの平気で飲めるなんて、ナンは味覚が崩壊してるに違いない。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「マジナメ」は?

 長谷皮ですう。火災報知器が鳴ったらあ、売り場の人の誘導に従ってすみやかに避難してくださいねえ。私はよく、モタモタするなって怒られちゃいまあす。

 次回、「混沌空間」。ぜってえ読んでくださいねえ。

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