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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 4『揚々町印度化計画』
27/143

#27「夫婦握手」

「遅きぞメギド! 罰として肛門爆破を命ず!」


「どんなペナルティだよ!?」


 迷子センターに到着した瞬間、ロロロの怒号が辺りに響く。泣いてないみたいだからよかったけど、その代わりにかなりご立腹の様子。


「どうしたの、そんなに怒って」


「聞けメギド。ここにおる職員どもロロロのこと稚児扱いして、絵本読んだり玩具で遊ばせたりせしぞ。28歳人妻を何だと思いしか。いつかきっと尻に爆竹ねじこんでぶっ殺してやらん」


「やめとけ、その格好はどう見たって28歳にも人妻にも見えねえんだから。あと爆竹で殺すって、どんだけ大量にねじこむつもりだ」


 免許証を作った際に決めた嘘年齢が気に入ったのか、その設定で押し通すらしい。そりゃ何百歳とか実年齢を持ち出すよりはマシかもしれないけど、これはこれで別の問題がカミングスーンしてるんじゃなかろうか。


「ほれ」


 俺が右手を出すと、ロロロは不審げな表情。


「ぬ、どうした。指でも折られたきか」


「そうじゃねえよ。この状況で指を折られたいってどんだけ難解な性癖だよ。はぐれないように、手をつなげってこと」


 ロロロは俺の手をすっげえ不審そうにジロジロとガン見して、しょうがねえかって感じでやっと握ってきた。ちっちゃい手のひらのモニュッとした感触と体温が伝わってきて、何だかドキドキしちゃう。


「……」

「……」


 見ればロロロも、顔を赤らめてモジモジした様子。ああ、こういうのって何かいいなあ。幼女じゃなくても、こうやって誰かとスキンシップできるのってそれだけで癒されるなあ。もちろん幼女の方が2億倍以上いいけど。


 なんて感慨に浸ってたら、館内放送とは別の声。


「貴方ども、手をつないだくらいで何照れてやがりますか! 中学生ですか!」


 叫びながら登場したのは、案の定セリエル。周りの買い物客がノーリアクションなのを見ると、どうやらまた結界が張られてるっぽいよ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「マメコテ」は?

 ロロロぞ。メギドを筆頭にどいつもこいつも、ロロロを稚児扱いしよってけしからぬ。ロロロは人間どもよりずっとキャリア重ねし、オトナのセクシーレディぞ!

 次回、「好球範囲」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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