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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 3『誤認逮捕しちゃうぞ』
20/143

#20「巨乳警官」

「どうもお。長谷皮ですう」


 ドアの向こうに立って警察手帳を見せてきたのは、声の感じから何となく脳内にイメージしてたのとそう大きく違わない、成人にしては幼げな顔立ちの女性。いかにも20代前半、警官になりたてって感じだけど、単に精神年齢が低いだけかもしれない。


 そして唯一俺が想定してなかったのは、タイトなスーツを突き破るんじゃねえのかって勢いでばいんばいーんと自己主張してくる巨大な胸。あまり詳しくはないけど、カップで言うとGとかHくらいはあるんじゃないか。


 胸。バスト。おっぱい。乳。呼び方は色々あるけど、正直ロリコンの俺にとっては興味ない。そりゃ世間にはロリ巨乳なんていうある意味カツカレーみたいなカテゴリもあるし、そっち方面をこよなく愛する人を否定するつもりはないけど、俺はピカソより普通に貧乳が好き。グラビアアイドルみたいな自己主張の強い巨乳は、むしろ苦手な部類に入る。


 なので俺が初対面の長谷皮に対して何となく好感を抱いたのは彼女が巨乳だからじゃなくて、巨乳なのにそれを武器にしてない、むしろ恥ずかしがりながら日々を生きてるように見えたからだ。俺は成人女性と恋愛する趣味はないけど、友達にならなってもいいなって思った。いったい何様なんだよ俺は。


「賽河原メギドさんのお宅ですねえ」


「そうですけど、何のご用でしょうか」


 長谷皮の恥じらいっぷりにすっかり警戒の緩んだ俺が尋ねたら、彼女は恥じらう表情のままで強烈な先制パンチを喰らわせてきた。


「こちらのお宅にい、ちっちゃい女の子が出入りしてるって通報がありましてえ」

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ナカガワ」は?

 セリエルでしてよ! 章が変わってから出番がございませんが、見えないところで動いておりますの。このままフェードアウトなんてことはございませんから、どうかご安心なさいまし。

 次回、「誘拐容疑」。ぜってえお読みあそばせ!

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