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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 3『誤認逮捕しちゃうぞ』
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#19「醤油問答」

「ぬう、メギドがどうしてもやめろ言うなら特別にやめてやりしぞ。感謝せよ」


「はい感謝しますします。しますとも」


 俺がしつこく訴え続けた甲斐があって、ロロロはやっと大便投げ祭りの計画を中止してくれた。ていうか弁当食いながら、よくそんな話できるな。


「感謝の印として足の指をペロペロしてもいいくらい。ていうかむしろ積極的にペロペロしたーいしたーい」


「やめぬか変態。それより感謝せしなら、これ開けよ」


 そう言って、ずっと悪戦苦闘してた醤油のパックを投げてくる。


「はいよ」


 俺が受け取った醤油を迷わずハサミを使って開けたら、ロロロが目を丸くした。


「そ、そんなのアリぞ!?」


「だって開かないんでしょ。別に手で開けなきゃいけないルールなんかないんだし」


「かもしれぬけどさあ」


 シュウマイに醤油をかけながら、まだ釈然としない様子のロロロ。悪魔のくせに、変なところでマジメな子だなあ。かわいくて足の指をペロペロしたくなっちゃう。結局したいんかい。


 俺が自分のタルタルのり弁当を食べながらそんな妄想をプップクプーって膨らませてたら、玄関のチャイムが鳴る。ハテこんな夕飯時に誰だろう。今はネット通販で注文してるブツもないし、誰かが来る心当たりなんてナッシングなんだけど。


「あのあのあのう、揚々一丁目交番から来ましたあ、巡査の長谷皮はせがわといいますう」


 インターホン越しに聞こえてくるのは、あんまり警察官っぽくない鼻から抜けるような甘ったるいボイス。ホントに警察官なのか非常に疑わしいけど、逆にこんな声の女性がわざわざウソまでついて訪ねてくる理由も思いつかない。


 選択肢は2つ。素直にドアを開けるか、今すぐ窓から逃げ出すか。8階の窓から逃げたら死あるのみだから、俺はドアを開けた。逃げる理由もねえし。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「クマノイ」は?

 メギドです! 弁当の醤油やソースが開かない時は、パックと指先に付いてる油をティッシュなんかで拭き取ると開けやすくなるよ。ハサミの方が早いけど。

 次回、「巨乳警官」。ぜってえ読んでくれよな!

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