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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 3『誤認逮捕しちゃうぞ』
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#18「混沌作戦」

 ロロロは区立図書館を覚えてから、文字通り連日通いだした。学校のある時間帯は目立つからやめとけって言ったんだけど、知識欲の権化とメタモルフォーゼしたロロロに聞き入れる様子はナッシング。朝から晩まで図書館で読みまくって、夜や休館日は借りた本を家で読みまくる。


 そんな状態が2週間ほど続いて、パッキンを換えたばっかりの蛇口みたいにピタリと止んだ。これはワッツハプンと思って夕食の時に聞いてみると。


「だいたい読みしぞ」


 中華弁当のシュウマイにかける醤油のパックを開けようと悪戦苦闘しながら、ロロロはサクッと答える。ちなみにその醤油、「どこからでも開きます」って書いてあるのにどこからも開かないパターンのヤツだ。


「だいたいって、図書館の蔵書を?」


 閉架書庫も含めたら何万冊あると思ってるんだ。


「全部は読まざりきが、この時代の生活困らぬ程度の情報得られしぞ。あとは必要応じて足りぬ情報補ってゆけばよきかな」


 そう言いながらも、まだ醤油と格闘してる。


「今度は学んだ知識を実際活かす番ぞ。この現代日本を混沌カオスのズンドコ突き落とす世にも恐ろしきプランは、頭の中固まりつつありしぞ」


「いったい何するつもりだよ」


「まずは大便投げ祭りを」


「却下。しかもそれ、封印される前からやろうとしてたヤツじゃねえか」


 そんなオイニーのツイキーな作戦を、うちの近所で実行するんじゃねえ。学んだ知識も関係ねえし。


「やーりーたーいーのーぞー」


「メシ食ってる時にバタバタするな。ホコリが立つだろ」


 えらく知的なことを言ったかと思ったら、直後に小学生レベルのウンコネタをぶっこんできたりもする。まったくもって、人間の理解できるキャパを軽々と超えてきやがる。悪魔なんだから当然なのかもしれないけどさあ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ウラテク」は?

 ロロロぞ。あのセリなんとかいう天使、あの後遭遇しておらぬ。けど何やら企みし可能性あるゆえ、油断しない方がよかりしぞ。

 次回、「醤油問答」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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