表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 2『天使が来たりてヘヴィメタる』
17/143

#17「逆襲天使」

「ほほう、これなかなかの蔵書ぞ。バチカンの修道院には遠く及ばざりしが、これだけの書物を民間に開放せしは称賛ものぞ」


 生まれて初めて入った公共図書館で、ズラーリ並んだ書架の列を見ながらロロロはすっかりテンション上がりまくった状態。体操服姿ではしゃいでるのを見ると、いかにも見た目年齢通りのリアクションでほっこりする。


 それからロロロが本を読んでる間、俺は高いとこの本を取るのを手伝ったり重い本を運ぶのを手伝ったり児童書のコーナーに集まってる幼女をチラ見したりして有意義に過ごした。


 ようやく図書館を出る時分にはすっかり日も暮れて、夕飯の買い物して帰ろうかって頃合い。そこに叫び声が響く。


「フハハハハお待ちしていましてよポンコツ悪魔と他1名! 先程は卑劣なセクハラ攻撃のせいで不覚をとりましたけれど、今度は本気を出して差し上げましてよ! 今すぐエンジンをかけますから、終わったらどこからでもかかって――」


 ずっと待ち構えてたらしいセリエルがチェーンソーのヒモを引っぱってる間に、俺は背後に忍び寄って、耳に息をフーッてやる。


「あひゃあ!?」


 ビクンビクンってなってるセリエルの顔面を、猛ダッシュしてきたロロロがワンパンで吹っ飛ばす。自販機に叩きつけられて缶ジュースにまみれた光景は既視感が半端ない。


「邪魔者片付きしぞ、いざ買い物行かん。ロロロはハンバーグ弁当食べたきぞ」


 バタンのキューで倒れてるセリエルの横を、みんなスルーして通り過ぎてる。ひょっとしたら、結界はあんまり関係ないんじゃねえのか。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ヨガイモ」は?

 セリエルでしてよ! 普通ああいう時って、チェーンソーが動くまで待つのがエチケットではございませんこと? これだから悪魔はキライなんです、いつかぶっ殺す!

 次回、「混沌作戦」。ぜってえお読みあそばせ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ