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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 2『天使が来たりてヘヴィメタる』
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#14「天使襲来」

 図書館へ向かう俺とロロロの前にいきなり現れた幼女は金髪碧眼のツインテール、スラッとした肢体は白いローブに包まれて、裾から覗くローブと同じくらいに白い手足はビスクドールを思わせる。


 そして背中にはロロロとは違うフォルムのこれまた白い羽、頭にはピカーリ光る輪っか。こりゃもう誰がどう見たって天使としか呼びようがない。そりゃ悪魔がいるんだから天使だっていて当然だし、俺も今さらその存在を疑ったりはしない。だって幼女だし。


 天使はぶっちゃけかわいい、いやむしろかわいいを通り越してかわうぃー。もちろんロロロの方がかわうぃーけど、もし俺がロロロと会う前だったら、先に彼女に求婚してたかもしれない。


 彼女がチェーンソーさえ持ってなけりゃ。


「フハハハハ、ここで会ったが1日目! どこから湧いて出やがりましたかは知りませんが、揚々町の平和を乱すおしゃべりクソ悪魔はこの天使セリエル様が、ザックザクのスッパスパにして差し上げましてよ!」


 なんかもう、言葉のあっちこっちからお脳の残念さが両手で受けた水みたいにだだ漏れしてるセリフを吐きながら、チェーンソーをウィンウィン言わせてる自称天使セリエル。


「すげえな、よくこの見た目で悪魔だってわかったな」


 最初に会った時と違って、今のロロロは体操服姿。それに羽も角もシッポも隠してる。どこをどう見たって、人間の幼女にしか見えないって思うんだけど。


「当然ですわ! ここいら一帯に悪魔臭がプンプン漂ってやがりますのを、このアタクシが感知できないはずがございません!」


 高飛車に言ってのけるセリエルに向かって、それまでずっと静観してたロロロがガンを飛ばす。


「ロロロを汚物みたく申すでない。あまり調子こいてるとぶち殺せしぞ」


 押し殺した重い口調で言ってのけるロロロ。悪魔臭とやらは俺には全然わかんないけど、お互いの間にとんでもない殺気が漂ってるのはヒシヒシと感じちゃってるよ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「マジョセテ」は?

 セリエルでしてよ! あのクサレ悪魔に次回予告が務まるなら、アタクシにできないはずがありませんわ。優美にして凄惨な、最高の悪魔解体ショーをお目にかけて差し上げましょう!

 次回、「戦闘空間」。ぜってえお読みあそばせ!

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