#133「設定崩壊」
「崩れろ!」
ムシャ子の叫びと共に校舎が崩れる。これがホントの学級崩壊だなんて言ってる余裕もなく、戦闘能力の低い俺はあわてて退避。
すると校舎の外は学校の敷地だったはずなのに、なぜか見渡す限りの砂漠。
「オイ、こりゃどうなってんだよ」
自力で脱出したチェリーが、周りを見回しながら誰にともなく尋ねる。
「ふむ、どうやら学園の設定が維持できなくなったので、別の多層世界に移動したようだな」
「おっしゃる通りですドクター」
博士を抱きかかえて答えるプリンちゃん。どうやらロロロたち主力キャラは問題なく脱出できた模様。
「母上、父上!」
そこへ、校舎の外にいたあぷりやかるか、かばねたちが駆け寄ってくる。
「ロロロ、吾らも加勢するのじゃ」
「あいつー、たべて、いーのー?」
さらには長谷皮も、多少服が汚れてはいるけどケガはなさそうな様子で登場。
「私も忘れないでくださいよう」
「何人増えようと同じことです。サービス残業する覚悟で、皆殺しにしてやります」
ムシャ子がそう言うと、戦車が何両も砂漠を横切って、こっちに向かってくる。けど運営ちゃんが詳しくないのか、第二次大戦のドイツ軍と湾岸戦争のイラク軍と陸上自衛隊とその他色々がごっちゃになってる。
「そんなものでロロロら殺せる思わば大間違いぞ」
言うが早いか、ロロロは火の玉を連射して次々に戦車を破壊。元々のポテンシャルが高い上に、ムシャ子のパラメータ操作で引き上げられてるんだからもはやチートの領域。
「ロロロだけにおいしいとこは持ってかせねーぜ!」
チェリーが竹刀を振るって魔法を撃てば、プリンちゃんはミサイルで戦車を撃退。挙句の果てには長谷皮まで、銃で応戦しちゃう始末。
「みんなぶっ殺してやりますう」
ニューナンブで戦車を破壊するとか、もはや尋常じゃない。物理法則とかそういうのがみんなスルーされて、とにかくやったもん勝ちみたいな状況になりつつある。
「あはは、こりゃもう白旗揚げた方がいいんじゃないかな」
「おまえはどっちの味方なんですか!?」
あっさり諦めようとするアニーに、ムシャ子がガチでツッコむ。ことごとく部下に恵まれない宿命でも背負ってるのかもしれない。
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「部屋とYシャツと悪魔将軍」は?
頑河ナンだ。私は幼女でも大人でもないし、学園設定で扱いにくいのはわからなくもないが、モブ扱いはあんまりだと思わないか? 少しくらい根に持っても許すべきだろう。
次回、「世界秩序」。ぜってえ読めばいいと思う。




