#130「再度求婚」
セリエルに化けるっていう卑劣な手段で自分のパラメータを操作させて、ムシャ子に対抗できるパワーを手に入れたロロロ。
「後ろからスタンガンで攻撃してきましたのよ、卑劣ですわ!」
プリンちゃんに猿ぐつわを外されたセリエルが叫ぶけど、チェーンソーを振り回すヤツが言うようなことじゃない。
けど、そんなことは俺にとっちゃ微粒子レベルにどうでもいい。
俺の頭上に半裸でプカプカ浮いてるロロロを見て、俺の気持ちは0秒で固まった。
「えーと、ロロロさんって言ったね」
「む」
こちらを向くロロロ。角度が変わると見える部位も変わって、色々とヤバい。
「前の世界での俺は、どうやらロロロと結婚していたらしいんだけど、そのことは全く覚えてない。それはゴメン」
「まったくぞ。ロロロほどのセクシーボディを忘れしとは言語道断。尻に消火器のノズル突き刺して噴出させたきところぞ」
斬新すぎる刑罰と、どう見てもセクシーには見えないボディはさておき、俺は続ける。
「だからってワケじゃないけど、俺とこの世界でも結婚してください」
「は?」
いきなり求婚されて困惑するロロロ。きっと前の世界で1回目に求婚した時もこんなだったんだろう。
「なんで元の世界で俺がロロロに求婚したのか、本人を見て一瞬でわかった。今の俺はロリコンじゃないけど」
まだ困惑した様子のロロロを見据える。
「ロロロのためならロリコンになれる」
「……」
全力で断言した。横でちなつが「言ってることは最低だよな」ってツッコむのは気にしない。
「メギド」
「何?」
尋ねると、ロロロがこっちに下りてくる。ぶっ殺されるのかもって一瞬身構えたけど、そのまま抱きついてきた。
「ロロロのこと忘れしは重罪なれど、今のはちょっとだけグッと来しぞ。ゆえに褒美をやらむ」
そのまま魂まで食いちぎられそうな、獣みたいなキス。
「――」
ロロロの舌と一緒に膨大な量の情報が俺の体内に流れこんでくる。そうだ、なんで今までロロロのことを忘れてたんだ。運営ちゃんに設定を操作されてたとはいえ、自分のうっかり具合が信じられない。
「記憶は戻りしか」
「ああ」
ロロロの唇が離れてから、口の中に残る異物感に気付く。手の上に吐きだすと、指輪が出てきた。
「次はなくすでなきぞ」
指輪を左手の薬指にはめると、最初から着けてたみたいに指になじむ。さあ、これで世界と戦う準備は整った。
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「新築のマイホームが粉チーズまみれ」は?
メギドです! 元の記憶を失ってた間にこの予告でも色々あったみたいだけど、無事復活しました! ていうかドンペリ父さんって誰!?
次回、「混沌顕現」。ぜってえ読んでくれよな!




