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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 15『イロトリドリ ノ セカイはこわれたおもちゃだから』
127/143

#127「逆上天使」

「おまえ、セリエルじゃないか。もう下校時間過ぎてるぞ」


「そんな茶番はもう十分でしてよ」


 俺の言葉をサクッと遮って、セリエルはチェーンソーを構える。スイッチは入ってないけど、足下に落としでもしたら危ないから早く下ろしてほしい。


「ふむ、どうやらあいつは記憶が戻ってるようだな」


「おそらくおっしゃる通りですドクター」


「そうですわ。アタクシは設定を戻していただきましたの、こちらの方にね!」


 セリエルの前フリに続いて、理科準備室から出てきたのは。


「……ムシャ子」


「またテメエかよ」


 さっきファミレスで退散したばかりのムシャ子が、早くも俺たちの前に戻ってきてる。


「あなたたちはここに来るだろうと思って、先に待ち構えてました」


「つまり、ロロロがここにいるってのは本当なんだな」


「まあ、ぶっちゃけてしまうとそうです」


 ムシャ子もあっさりと認めた。


「ふふん、どうせ貴方どもには見つけられるはずありませんわ。だって貴方どもはここで死ぬのですから!」


 セリエルはそう言うと、チェーンソーのヒモを引っぱって起動させる。言動の端々からにじみ出る小物感が半端ない。


「部下がいると、自分で手を下さなくて済むからいいですね。さあセリエル、ここなら他に人もいないから遠慮は無用です。そこの雑魚どもをぶっ殺してやりなさい」


「もちろんでしてよ! さあ貴方ども、今すぐこの場で肉片と化して――」


 ちゅどーん。


 プリンちゃんの放ったミサイルが直撃して、あっという間にバタンのキューするセリエル。チェーンソーも速攻で壊れた。


「おい、やりすぎじゃないのか」


「セリエルさんはもうあなたのクラスの女子児童ではなくて、元の設定に戻った天使です。これぐらいでは死にません」


「だとしてもさあ」


 自分のクラスの児童じゃなくても、小さい女の子に手荒なことをするのはいかがなものか。


「幼女の幸せを願わないヤツに、ロリコンを名乗る資格は――え!?」


 俺は今、とんでもないことを口走ろうとしてなかったか?


「徐々にだが、記憶が戻りかけておるようだな」


「おっしゃる通りですドクター」


 いったい何が起ころうとしてるんだ。俺の中で、そしてこの世界で。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「サハラ砂漠に砂を撒け」は?

 ドンペリ父さんです。ドンペリドンペリ。皆さんは脱税していますか。ドンペリは甘美で妖しい犯罪の味。お役人への賄賂やうがいなどにいかがでしょう。

 次回、「邪悪計略」。ぜってえ読むでドンペリ。

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