#124「刺客退散」
「あなた、どうして記憶が残っているんですか」
ムシャ子に詰め寄られて、プリンちゃんって名前らしい店長は平然と答える。
「設定が変更されるのは想定していましたから、あらかじめ記憶のバックアップを作っていました」
「運営ちゃんが事前にチェックしておかないから、こういうことになるんです。みんながよってたかって私の仕事を増やそうとするんです」
「あなたの職場環境はどうでもいいです」
プリンちゃんはムシャ子の嘆きをサクッと切り捨てて、手のひらを向ける。まるで腕がミサイルになって飛んでくみたいな構えだ。
「で、どうしますか。私たちを相手にして勝てるかもしれませんが、この世界にも被害が出ますよ。それはあなたの上司も望んでいないでしょう」
「……覚えていなさい。いつか必ず殺してやります」
どうやら図星らしい。ムシャ子は苦々しそうに吐き捨てて、そのまま店を出て行った。
「ドクターたちのお話は、厨房でこっそり聞かせていただきました」
「どういう構造になってるんだよ、この店」
テーブルのひとつひとつに盗聴器でも仕かけてあるんだろうか。
「そんなことはどうでもいい。プリンちゃんのことだ、この世界について調べてあるんだろう」
「おっしゃる通りですドクター」
プリンちゃんは即答して、エプロンのポケットから書類の束を取り出した。
「バックアップしていた記憶を復元してから、店を経営する傍らでメギドさんをはじめ皆さんの動向を調べていました」
「よくやった」
博子はそう言って、プリンちゃんの巨乳をわし掴みにする。女の子だから絵的に許されるけど、俺とか小汚いジジイがやったら秒速で通報されるレベルだ。
「それで、ロロロはどこにいる。こいつの記憶を取り戻すには、あいつに会わせるしかない」
「私もこの世界に来て、まだロロロさんにだけは会えていません。ですが、居場所は突きとめました」
そう言って、書類の中に入ってたこの町の地図を広げる。
「ロロロさんはここにいます」
プリンちゃんが指さした先は、ついさっきまで俺と博子がいた場所。つまり。
「聖☆揚々学園です」
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ふんどしコンピューター」は?
ドンペリ父さんです。ドンペリドンペリ。皆さんは恋をしていますか。ドンペリは甘酸っぱい初恋の味。食事のお供や玄関の消臭などにいかがでしょう。
次回、「潜入校舎」。ぜってえ読むでドンペリ。




