#121「貧乳百合」
「つまり、俺は別の世界ではロリコンのサラリーマンで、ロロロっていう幼女の悪魔と結婚してたってことなのか?」
「おおむね合っとる」
学校から少し離れた、駅前のファミレスに場所を移して、俺は博子から詳しい話を聞いた。下校時刻が近かったので、あのまま教室にいたら他の教師に見つかるリスクが高いって考えたからだ。
「とても信じられない。別の世界とやらが存在すること自体もそうだけど、何なんだそのデタラメすぎる設定は」
「それはワシのせいではない」
そう言って、博子はほうじ茶をすする。女子小学生だっていうのに、まるでおじいちゃんみたいなチョイスだ。
「けど、悪魔と天使と魔法少女と鬼とその他イロイロが同じ町に集まるなんて、設定に無理がありすぎるだろ」
「それは多層世界が次々につながった結果だ。しかもその原因はおまえにある」
「俺に?」
うなずく博子。
「まだ思い出せんか」
「そんな記憶喪失みたいに言われても」
「似たようなもんだ」
ほうじ茶の湯飲みを手に、しみじみ語る博子。そこに横から声がかかった。
「先公がこんなとこで、初等部の生徒と何やってんだよ」
見ると、うちの中等部の制服を着た女生徒がドリンクバーのグラス片手にこっちを覗きこんでる。
「なんだ、チェリーではないか」
「ンだこのガキ、アタイはそんな愉快な名前じゃねーよ。中等部2年蜂組の血葉ちなつってんだ」
「なるほど、こちらの世界では魔法少女ではない、ただのヤンキーなのだな」
博子は席を立つと、ちなつの前に歩み寄る。
「ンだよ、やる気か?」
中指立ててすごむちなつにビビる様子もなく、博子はその胸をむんずとわしづかみ。
「はひゃあ!? 何しやがる!」
「やはりこの程度の胸は揉んでもつまらん」
「なら揉むなよ……」
いきなり目の前で始まった、小学生と中学生の百合展開に、揉まれてない俺の胸まで何だかドキドキしてくる。あんまり博子が言うから、自分が本当にロリコンみたいな気がしてきた。
さーて、次回の「ときめき幼女メモリアル」、略して「幼女リアル」は?
吊天井詰恋です。メギドさんやロロロさんとは今も会えませんが、エンデレデ星から「必ず会える」と電波が来ました。その日が来るのを信じて待とうと思います。
次回、「模造世界」。ぜってえ読むといいらしいですよ。




