#114「乱戦勃発」
ラブラブを満喫する俺たちに向かって、いきなりチェーンソーを投げつけてきたセリエル。
「危ないなあ。ロロロに当たったらどうするつもりだ」
「当てるつもりで投げたんでしてよ!」
なぜかキレてるんだけど、その理由がさっぱりわからない。
「今のお話を総合したら、つまりあなたたちふたりが諸悪の根源ではありませんか? 世界を元の秩序ある状態に戻すには、あなたたちをぶっ殺すしかないんでしてよ!」
「そう言われてもなあ」
「ロロロらに八つ当たりされても困りしぞ」
俺もロロロもリアクションが薄くなっちゃうのは、セリエルに殺されるはずがないって確信してるから。唯一の武器であるチェーンソーを投げちゃった後ならなおさらだ。
リアクションが薄いのは周りも同じで、セリエルがいくら煽っても加勢してこない。
「貴方たちも、よろしいんですの? 世界がこんな混沌に満ちたのは、このふたりのせいですのよ?」
「別に困っていないし」
「今の方が刺激があって面白えぜ」
「何なんですの貴方たちは!?」
錯乱するセリエルは、もうイス振り回して大暴れ。さすがにウザいと思ったのか、後ろから近寄ったかるかが足払いで転ばせて、かばねが頭に噛みつく。
「輪っかはダメですの、輪っかはダメですの!」
ビクンビクンしながら抵抗するセリエルに、プリンちゃんがトドメの一言。
「戻りませんよ」
「……え?」
「メギドさんたちを殺しても、一度つながった世界は元には戻りません」
「そ、そんなあ」
一瞬泣きそうな顔になるけど、しつこく食い下がる。
「で、でも今よりもっと悪くなるのは食い止められましてよ? ですから今すぐぶっ殺して――」
「その通りなんよ」
どこからか、聞き覚えのない声。
「え?」
俺もロロロもセリエルも、プリンちゃんまでキョロキョロ周りを見回す。
「ここにおるんよ」
声がしたのは、先日ムシャ子が襲撃した時にぶっ壊した壁を、プリンちゃんが段ボールでふさいだところ。せっかく直した壁を突き破って、新たな幼女が入ってくる。
「皆さんはじめまして。運営なんよ」
さーて、次回の「幸せなら手を叩かない」、略して「幸い」は?
あぷりでゴザル。父上と母上は、夜中によくプロレスごっこをしてるでゴザル。この前はゴッチ式パイルドライバーで頭から床に落とされて、父上の首が直角に曲がったでゴザルよ。
次回、「崩壊危機」。ぜってえ読んじゃえでゴザルよ。




