#113「運命夫婦」
「思い出してください。おふたりの出会ったこの日、世界は劇的な変化を始めたのです」
「そう言われど……」
プリンちゃんに言われて、困りつつもロロロは記憶をたどる。
「封印されし間は、いつも解かれし後のことばかり考えておりしぞ。世界を混沌のズンドコ落とすための具体的なプランぞ」
「言ってたね、大便投げ祭りとか」
「アレは今でもやりたしぞ」
「却下だ」
話がそれてきたところで、プリンちゃんが軌道を修正してくる。
「ロロロさんはだいたいわかりました。それでメギドさんは」
「えーと、あの時は登山を満喫してたんだよなあ」
「その時、どんなことを考えていましたか」
「山は楽しいけど、ここに幼女がいないのは寂しいなあって」
だんだん思い出してきた。確か崖の上から「幼女が好きさー」って叫んで、その後道に迷ってからロロロの封印されてる祠にたどり着いたんだった。
「今のお話でわかりました。ドクターの仮説通りです」
「どういう仮説?」
「つまりこの世界の現状は、ロロロさんの世界を混沌に陥れたいという欲望と、メギドさんの幼女とイチャイチャしたいという欲望が結びついて生まれたということです」
「そんな無茶な! ていうか、俺の欲望だけすっげえレベル低くない?」
ツッコミを入れつつ、よくよく考えてみる。死んだり生き返ったりの連続で実感してる余裕がなかったけど、悪魔やら天使やらねこ神様やら魔法少女やらが同じ町内で跳梁跋扈してる今の状態は、確かに混沌としか言いようがない。
だけどそんなこと以上に、俺は大変なことに気付いてしまった。
「ロロロ」
俺はロロロに向き直る。
「如何にせん」
「博士の仮説が正しいなら、俺たちはお互いに必要とし合って運命的に出会ったってことになるよ。デスティーノだよ!」
「お、落ち着けメギド。あっせんなよ」
ロロロが抵抗するのも構わず、ぐいぐい詰め寄る。これが焦らずにいられるか。今すぐ抱きしめてベロチューしたくてたまらない気分だ。
「むひょー、父上と母上はラブラブでゴザルなあ」
「あぷりもバカなこと申せしヒマあらば助けよ!」
叫ぶロロロを抱きしめてほっぺたとか耳とかキスしまくってると、ふいに殺気を感じる。
その刹那、ロロロにドンと突き飛ばされて、吹っ飛ぶ俺とロロロの間をチェーンソーが通過した。
「犬猫じゃないんですから、人前でサカらないでくださるかしら」
セリエルが何やらキレてる模様。
さーて、次回の「パフェになら漬けは合わない」、略して「パない」は?
吊天井詰恋です。スケジュールの都合で研究所へはお邪魔できませんでした。今はPVの撮影でオーストラリアへ来ています。日本国内だったら無理やりでも駆けつけたんですけど。お話の様子は、電波で受信することにします。
次回、「乱戦勃発」。ぜってえ読むといいらしいですよ。




