#111「幼女転移」
元々は別の世界にいたみんなが設定を変えられて、この揚々町へ転移されて来たってプリンちゃんは言う。そしてナンもそれを疑うどころか、全面的に同意してる。
「どういうワケだか知らないが、私には元の世界の記憶が少し残っているんだ」
平然と答えるナン。仮にそうだとしても、そんなにサクッと受け入れられるモノなのか。
「実は吾もなのじゃ」
かるかも手を挙げる。そういえばこのふたり、かばねが別の場所にいたとか言ってた時、心当たりがあるみたいな顔をしてたな。
「吾は長いこと生きておるので、初めはいよいよボケてきたかと思うたのじゃが、かばねが言うのを聞いて確信したのじゃ。吾は昔、ここともかばねの世界とも違う、別の世界におった」
「待てかるか。おまえとの記憶はロロロも持ちし……、ロロロの設定も操作されしか!?」
「そういうことです」
答え合わせでもするみたいに淡々と、プリンちゃんが告げる。どうやらお茶ポエム博士の研究は、この世界の核心にかなり迫ってたみたいだ。
「どういうことですの? アタクシにはさっぱり理解できませんでしてよ!?」
「安心しろ、アタイもさっぱりだ」
「貴方と一緒でも安心できませんわ?」
「ンだとゴラァ、ケンカ売ってんのか!」
「ケンカはいけませんよう。仲良くしないと射殺しますよう」
だんだん騒がしくなってきた。ていうかこれだけ特濃なキャラがそろってて、ここまで平穏無事に話が進行したことの方が奇跡みたいなもんだ。
「みんな落ち着けよ。それよりどうしてそんな、世界がすき焼きの最後の方みたいなとっ散らかった事態になっちゃったんだよ」
とりあえず一番うるさいセリエルの鎖骨をなでてビクンビクンさせてから黙らせると、改めてプリンちゃんに尋ねた。すると返ってきたのは意外なリアクション。
「あなたがそれを聞きますか」
「え、何かマズかった?」
何かハラスメント的な失言でもやらかしただろうかって心配になる俺に、プリンちゃんはさらに追い討ちをかけてきた。
「そもそも世界がこうなったのは、この中でひとりだけ設定変更の影響を受けていないメギドさん、あなたが原因です」
さーて、次回の「エレベーターでおなら、展望台に着くまで出られない」、略して「おなら出ない」は?
キューティープリンセス1号です。次回も説明を続けます。私は説明に専念しますので、周りの方々が面白く盛り上げてくださるといいですね。
次回、「混沌世界」。ぜってえ読むべきです。




