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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 2『天使が来たりてヘヴィメタる』
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#11「夕飯弁当」

 薬指がもげる前に指輪の締めつけは止めてもらったけど、ロロロはまだぶーぶー文句を言ってる。駐車場から車が出る時に鳴るブザーじゃないんだから。


「遅ーい、遅すぎるぞメギド。魔女裁判の世なら処刑されし遅さぞ」


「魔女裁判だって帰りが遅いだけで処刑はされないでしょ。それに俺だって、みんなまだ残ってるのに無理やり抜け出してきたんだから」


 今週はずっと定時で上がって速攻帰ってきてたんだけど、さすがに定期メンテナンスの直前ともなるとそうもいかなくって、ちょこっと残業する羽目になった次第。


 俺の住んでる揚々(あげあげ)町は都心からちょっと離れてるから、家賃も安いんだけど通勤に時間がかかる。なもんで残業なんかすると、どうしても遅い時間になっちゃうんだよね。


「それはメギドの事情ぞ、ロロロは知らぬ」


 ほっぺをぷっくり膨らませて、プンスカ怒るロロロ。そのまま抱きしめて、薄い胸に顔をうずめたままスリスリしたくなったけど、ロロロはそんな欲望をぶち壊すようにぴょんぴょん跳ねてアピールしてくる。


「そんなことよりおなかすいた、すーいーたーのーぞー」


「はいはい」


 帰りにコンビニで買ってきた弁当をレンジでチンして、テーブルに並べる。悪魔なんだから人間の性器もとい精気を吸ったりするのかってちょっと期待したけど、普通に米とか食べるみたい。


「生姜焼き弁当とサバの塩焼き弁当、どっちがいい?」


「肉ぞー」


 ロロロに生姜焼き弁当と、小さいパックのサラダを押しやる。


「サラダきらーい。粒コーンの中途半端な甘さが、ドレッシングの酸味打ち消ししぞ」


「じゃあコーンは俺が食うから、野菜だけでも食いなさい」


「ぬー」


 1週間近く一緒に過ごしてわかったけど、ロロロはやたらと年上アピールしてくる割に味覚とかがずいぶん子供っぽい。見た目通りっていったらそれまでなんだけど、何だかお父さんになった気分だよ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「オレキモ」は?

 メギドです! コンビニ弁当って栄養が偏るよね。野菜が欲しいけどサラダもつけるとけっこう値段もいっちゃうし。いや自炊しろよって話なんだけど。

 次回、「情報収集」。ぜってえ読んでくれよな!

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