#107「父娘交友」
うちで面倒見るって口で言うのはそりゃ簡単だけど、実現しようとしたら面倒なオプションが山ほどついてくるワケで。何より本人の意思が一番大事なワケだし。
「いや、拙者は全然オッケーでゴザルよ。むしろここから放り出される方が困るでゴザル」
ハイ一番大事な案件クリアー。本人が合意してるしロロロも乗り気。だったらいくらオプションがあっても、俺だって強硬に拒否る理由はない。
何しろ吹き矢で無理やり昏倒させるようなデンジャーな依頼主だ。暗殺に失敗したあぷりを野放しにしたら、それこそ口封じに始末されかねない。
そして何より、困ってる幼女を見捨てるなんて、俺にできるはずがナッシング。幼女の幸せを願わないヤツに、ロリコンを名乗る資格はないんだよ。
「よし決まりし。今日よりあぷりはうちの娘ぞ」
「娘かあ」
何か色々すっ飛ばして、いきなり父親になっちゃった俺。けど考えたら同学年の友人には、あぷりくらいの年の娘がいるヤツもいるんだし、案外ナシじゃないのかもしれない。実家にどう説明するかは追い追い考えるとして。
「えーと、よろしくお願いするでゴザル」
そうと決まれば、むしろ積極的に新しい家族の誕生を喜ぶべきだろう。娘ができたらしたかったことは、面倒なオプション以上に山ほどあるし。
「よしあぷり、さっそくパパとお風呂に入ろう! 大丈夫これは下心とかじゃなくて、親子のスキンシップだから」
「下心しか感じないでゴザル!」
後ずさるあぷりをロロロがかばう。ロロロも見た目は幼女なのに、そうしてるとなんだか母親っぽく見えるから不思議。
「よしあぷり、あの変態を今一度刺してやらむ」
「承知したでゴザル母上!」
そう答えて冷蔵庫に駆け寄ると、冷凍室からイカを取り出す。くっそう、こんなことになるなら、魚と一緒に焼いて食っちゃえばよかった。
「父上、お命頂戴でゴザル!」
冷凍イカを手に、襲ってくるあぷり。シチュエーションは昨夜とほぼ同じなのに、彼女の顔がすっごい嬉しそうで、俺までつられてハピーな気分になっちゃうのだった。
ざく。
「ガチで刺すのかよ!?」
さーて、次回の「カルボナーラがママンの味ならカテナチオでもボンジョルノ」、略して「カルボ」は?
頑河ナンだ。メギドさんは幼女と結婚しただけでは飽き足らず、とうとう幼女の娘まで作ってしまったのか。さすがにそろそろ、通報した方がいいのかもしれないな。
次回、「幼女集合」。ぜってえ読めばいいと思う。




