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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 12『ニンニン要人暗殺はつらいでゴザルの巻』
106/143

#106「長女誕生」

 ロロロにしつこく訴え続けた結果、明日プレミアムなビールを6缶パックで買ってくるって条件でようやく傷を治してもらえた。


 腹が痛くないのって素晴らしいね。もう健康でいられるだけでいろんなものに感謝だよ。


 そんなこんなで、あぷりを間に挟んで川の字になって、痛みが消えたおかげでストーンと眠りに落ちた。



 †



 そして夜が明けた。


「さて、この後だけど、どうしようか」


 焼き魚中心の朝食を終えてから、俺は改めてロロロに尋ねる。


 会社にはヒドい腹痛なんで休ませてくださいって連絡を入れた。傷はもう治ってるんだけど、昨日あんなに痛い思いをしたんだから、1日有休使って安静にしてたってバチは当たらないでしょ。


「もう暗殺せじと約束なせば、家に帰してよきではあらじか?」


「そうだね。あぷりの家族だって心配してるだろうし」


 俺とロロロが合意に達しかけたところで、当のあぷりがカットインしてきた。


「そのことでゴザルけど……」


 何やらモジモジしてる。


「どうした? トイレならそこのドアを――」


「イヤそれくらいわかるでゴザル。こんな狭い家で間違えようがないでゴザル」


 悪かったなワンルームで。


「そうじゃなくて、拙者はあの部屋で指令を受けるまで、どこにいて誰と暮らしてたのか覚えてないでゴザル。だから今帰れって言われても、帰るとこなんてないでゴザルよ」


「はあ?」


 そんなにサクッと記憶喪失を宣言されても困る。


「じゃあもし俺を暗殺してたら、その後どうするつもりだったんだよ」


「わからないでゴザル。その時は指令で頭がいっぱいでゴザったから」


「洗脳ぞ」


 本来なら警察なり病院なりに連れて行くのが筋だとは思うんだけど、これだけ身の回りに天使だのロボだのがゴロゴロしてると、そういう常識的な手段が通用しないのも本能レベルでわかっちゃう。


「かるかに相談して、引き取らせしか」


「いや、さすがにもう無理だろ」


 いくらかるかの信徒とやらが寛容なロリコンでも、扶養家族を3人も抱えるのは負担が大きすぎる。


「では、うちで面倒見るよりなきぞ」


「うちって、ここで?」


「おまえここ以外にうちがありしか」


 いや、ないけどさあ。

 さーて、次回の「ドンペリ父さんが俺の嫁なら世界が敵でもシャンパンタワー」、略して「父さんタワー」は?

 かるかじゃ。確かに信徒には、吾とかばねだけでもだいぶ負担をかけておるし、悪いがこれ以上は引き取れぬのう。信徒は喜ぶかもしれぬが。

 次回、「父娘交友」。ぜってえ読むがよいであろ!

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