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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 12『ニンニン要人暗殺はつらいでゴザルの巻』
104/143

#104「降伏忍者」

「とりあえずさ、場所を変えない? 夜中だし、あんまり騒ぐと近所迷惑になるから」


 俺の提案に、ロロロもうなずく。


「む。では帰りしか。あとメギド、ビール買うの忘れるなぞ」


「こんな血まみれでコンビニ行かすつもりかよ!? 警察に通報されるよ!」


 実際こっちは、警察沙汰になるような目に遭ってるんだから。長谷皮ならうまいことゴマかしてくれるかもしれないけど、他の警官が来たら大騒ぎになりかねない。


「えーい面倒ぞ。ビールはガマンしてやりしぞ。感謝せよ」


 なんかすっげえ上から言われてるんだけど。それと腹刺されたまま歩いて帰るの、すっげえキツいんだけど。



 †



 すっげえキツいのをこらえて、やっとのことで帰宅する。最後の方なんてもう、刺したあぷりにまで「大丈夫でゴザルか?」って心配されてたもんね。


「死ぬかと思った……」


 ていうか今も死ぬほどキツい。例えるなら、夜中にいきなり虫歯が痛くなって、痛み止めも効かない状態でひたすら耐えるキツさを10だとすると、だいたい1500ぐらい。ロロロに蘇生させられる前の俺だったら、たぶん痛さだけでショック死してる。


「案ずるな。今のおまえはそう簡単には死なじぞ。いちいち蘇生せしも面倒ゆえ」


 それは喜んでいいのか悪いのかジャッジメントに困る。


「さて、改めて尋問せしぞ。おまえにメギド殺す指令出せしはどこのどいつぞ」


 縛られたままのあぷりを床に転がして、ロロロが尋ねる。ビールの代わりに、途中の自販機で買ったペットボトルのコーラをガブ飲みする姿は、微笑ましいやらエロいやら。


「かくなる上は、舌を噛み切って――」


「わあ、待て!」


 いきなり自殺をはかるあぷりを、俺が慌てて止める。ここで死なれても死体の処理に困るし、何より幼女は貴重な資源。これからもっとかわいくなるだろうに、こんなとこで死なせちゃいけない。


 俺のそんな想いが通じたのか、あぷりは縛られたままで俺に顔を向ける。


「指令を出したのは――」

 さーて、次回の「バールのようなものが俺の嫁なら世界が敵でもドアこじ開ける」、略して「嫁のようなもの」は?

 ロロロぞ。ロロロは酒ならどれでも飲めど、一番好みしはビールぞ。発泡酒などは安価ゆえ、飲み比べるとやはり物足りなし。メギドがもっと稼ぎせば、輸入モノの高いヤツなどもガンガン飲めしに。

 次回、「忍者失神」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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