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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 12『ニンニン要人暗殺はつらいでゴザルの巻』
101/143

#101「暗殺指令」

「賽河原メギド、お命頂戴でゴザル」


 俺とロロロにいきなり冷凍サンマを投げつけてきやがった刺客は、蛍光オレンジの装束に身を包んでるくせに顔だけ出した7、8歳くらいの女の子。俺のストライクゾーンとしてはかなり低めだけど、バットを伸ばせばギリ届かなくもない。


「バットって言っても、下ネタじゃないよ?」


「誰と話せしかおまえは」


 ロロロのツッコミはさておき、女の子は新たなサンマを構えつつ、こっちに向かって名乗りをあげる。


「拙者は揚々流忍術の使い手、あぷりでゴザル。貴殿の殺害を命じられ、参上つかまつったでゴザル」


 こっちが聞いてもないのに、色々しゃべってくれた。どうやら忍者らしいんだけど、服装といい態度といい、忍んでる要素がミジンもねえ。


 けど、今の発言からだけでもわかったことがある。


「殺害を命じられたってことは、命じたヤツがいるんだな」


 これは推測だけど、かばねに俺を食えって言ったのと同一人物なんじゃなかろうか。


「依頼人の秘密をそんな簡単に明かすワケないでゴザル。バカでゴザルか」


「だったら力ずくでも聞きだしてやろうか」


 もちろん幼女に暴力をふるったりはしないけど、耳をはむはむしたり、服の上からこちょこちょしたりするのはセーフだよね?


「あ、なんか興奮してきた」


「どうせしか、さっきから」


 ロロロが呆れた様子で尋ねてくる。悪いけどこればっかりは、自分で制御できないんだよ。


「力ずくとか超ウケるでゴザル。おまえらはここでぶっ殺される運命でゴザル」


「はっ。ロロロはさっきのムシャ子とせし戦闘が中途半端ゆえ、まだ暴れ足りじぞ。ナメたこと言いせば、尻にフルート突き刺していい音の屁を出させしぞ」


「やべえ、それも興奮してきた!」


「……」


 ドン引きのロロロが、戦闘を中断して俺に告げる。


「おまえ、もう先に帰りてよきゆえ、シコって寝よ」


 欲望のレベルが上がりすぎて、自分でもその方がいいかもしれないって思ったけど、あぷりが手に持ったサンマを投げつけて阻止してくる。


「このまま帰すワケがないでゴザル。さっさと死ぬがいいでゴザル」


 そう言って、服の中からさらに冷凍のアジを取り出す。そんなに凍った魚ばっかり服に入れて、おなかとか冷えないのかな。

 さーて、次回の「松尾芭蕉が俺の嫁なら世界が敵でも水の音」、略して「芭蕉水」は?

 ソドミです! サンマは塩焼きもいいけど、フライやつみれ汁にしてもおいしいよね。でもあたしはそれよりお兄ちゃんの(以下自粛)

 次回、「冷凍死闘」。ぜってえ読んでちょうだいね!

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