僕だけが知らない嘘
何の変哲もない幸せな日常にも、やはり驚きや感動がないと味気ない。平凡で何も起こらない日常で、一生を過ごす事など無に等しいものだが、それを望む者もまた無に等しいと思える。驚きや感動、ゲームで言う一つのイベントだ。イベントのないゲームなどやっていて何が楽しいものなのか、僕には分からない。それが楽しいと思える人がいるのなら何が面白いのか是非とも教えて欲しいものだ。まぁ、それは人それぞれで誰もが驚きや感動を求めていると断言する訳では無いのだが。それでも僕は、この“咲太刀葵”はそう考えている。
今日は晴天の4月6日、特に何も夢も希望もない僕には意味など感じられない春、高校スタートの日だ。スタートと言っても、2年生になるのでそこまで心改めて新しいとも言えない気分だ。
7時15分。背伸びをしながら僕は起きた。当然の様に毎日夜ふかしをして、正午過ぎにならないと起きないぐうたらな生活を送ってきた僕には憂鬱な時間帯だ。何故春休みは終わってしまうのか。当たり前の事に分かってはいるものの、はやり文句はつけてやりたいものだ。
私立赤深山高等学校、僕の通う高校だ。特に可もなく不可もなく、頭の良いか悪いかと聞かれたら中の上か中の下か、散々講義を行っても賛否両論と言った学校だ。何故この学校を選んだかと聞かれると答えは簡単。“家が近いから”それだけだ。学校まで自宅から徒歩15分。朝の運動にしては最適だ。
「おはよう!元気か先太刀くんよ?元気だよなぁうんうん。何故ってこんなにも心洗われる晴天だもんなぁ!さぁ今日も元気にやって行こうではないか同士よ!」
登校中後ろから声をかけてきたのは、同級生の“青山輝”だ。高校からの友達だ。おちゃらけた性格で、元気が取柄のうるさい奴。通知表でも三者面談でも教師から、“とても元気が良くていい子ですよ。”と小中高全てにおいて言われそうな奴だ。
「お前は本当に、無駄に元気がいいな。こんな朝から何をやって行こうって?」
「何言ってんだ!愚問だぞ!今日も始めるんだよ!ナンパを!」
ナンパ:公共の場で遊びに誘う行為。おもに異性を誘うような行為を指す。
「…おいやめろ。いきなり僕をそういうキャラに仕立て上げるな。そんな事一度たりともした事ない。」
「まぁまぁほらあの娘とかどーよ?」
鼻の下を伸ばしながら指を指す青山。全く僕の話聞いてない。
はぁ…全く男子高生というものは女女とうるさいものだ。そんなにも異性に興味があるのか?発情期の猿じゃあるまいし、もっと気品を持って行動しようとは思わないのか全く…。…やれやれ全く…。
…と、言いつつ僕も青山が指を指す方向を見る。
まぁ僕も男だ。興味が無いと言う訳では無い。そう人並み。人並みだ。
「だがそういう事ばっか考えている訳では断じてない!」
「…なーに言ってんだ?ダイジョブか?」
声に出してしまっていたようだ。
「まぁいいや。ほれあの娘よあの娘。今日も可愛いなぁ。」
青山は僕の事はどうでもいいようだ。
「…はいはい。どの娘ですかね。」
仕方なく。そう!仕方なく僕は青山が指を指すその娘を見た。
ブロンズ色の長い綺麗な髪。瞳は青色でまつ毛は影が出来るほどに長く綺麗に整っている。
顔はシュッとして凛とした表情。背が高く手足も長い。身長175cm、体重…秘密だ。スリーサイズは上からキュウジュ――――」
「おぉーい。ちょっと待て…。」
僕は後ろから青山の方を掴む。
「なーんでそんな所まで知ってんだ?ストーカーか?黙って署まで付いてこい。」
「は〜やれやれ。お前はダメだなぁ全く。」
肩をすくめ呆れた顔をする青山。
何がダメだ。女性の身長体重、ましてやスリーサイズまで知ってるヤツなどもう犯罪者以外あるか。今すぐ極刑だ極刑。
青山は当然の表情で語り始める。
「男はな。本気出せば身長や体重、スリーサイズくらい一目みりゃ分かんだよ。…はぁ。君には呆れたよ。」
何が呆れただ!
「僕にはそんな機能ついてないぞ!ずるいな!…じゃなかった!羨ましいな!」
「……どっちも同じじゃないか?」
青山の特殊能力はさておき。確かに青山が指を指したあの娘は可愛かった。誰がどう言おうと、100人中100人が可愛いと言うだろう。
「所であの娘は何年だ?見たことないけど。もしかして転校生だったり?」
「はぁ?何言ってんだお前?」
何を言ってるんだ。と言われても、見たことがない人を知っている方が不自然だ。
「…生憎だが、他クラスや他学年の女まで品定めに行くお前とは違って、クラスメイトの女子くらいしか僕の記憶にないのでね…っ!」
「あぁ?」
不思議そうな顔を浮かべる青山。
「同じクラスだろうが。」
一瞬時が止まったように思えた。
「…は?」
流石に僕も春休みボケでクラスメイトを忘れる訳がない。ましてや、一度見たら脳裏に焼き付いて離れないくらいの美少女だ。一学年240人のこの学校。他学年も含め720人。その中の1人なら見たことが無くても不自然ではない。
「同じクラス…?」
この赤深山高等学校にはクラス替えは無い。クラスの雰囲気や行動がいちいちクラス替えによりバラつくのがめんどくさいと、教師達の意見でそうなったらしい。よって席替えもない。
僕は同じクラスにあんな美少女がいて、何故1年も気づかなかったのか、もしくは何故忘れてしまっていたのか疑問に思いながら教室に入り迷うことなく自席に座る。
「……ん?…ッ!?ェ!?」
思わず僕は二度見してしまった。
なッ…何故!?何故に…!?僕の前にッ!?
何を隠そう前の席にいたのは、朝青山が指を指していたあの娘が座っていた。
だが流石に僕もこの異常には気づく。
いやこれはおかしい!僕の前の席は確かクラスで3番目くらいに可愛いと言われる“釘宮奈緒さん”だった!
僕は焦り、教卓の席表を見にいく。
「な…ッ!?」
僕は目を疑う。カクついてくる膝。驚きのあまり膝の力が抜け落ちていくのが伝わってくる。僕の前の席は釘宮さんではなく、“ケミィ・ファスティナ”と書かれていた。
誰だよケミィ・ファスティナって!忘れねぇよ!忘れられるわけないじゃねぇかよ!
「なぁおい。今日のお前大丈夫か?休んだ方がいいんじゃねぇか?」
青山が珍しく心配そうな顔しながら言ってきた。
「あ…い…いや?僕は…僕は大丈夫だよ…。至って普通…だよ…?」
そうだお前らがおかしいのではないのか?
「いやお前絶対大丈夫じゃねぇよ!プルプル震えてるよ!?あと何か急にゲッソリしてるし!?」
僕は周りを見渡した。そこにはいつも通りの、何の変哲もない、僕の記憶にある1年間の風景となんら変わりのない風景だった。ただケミィという存在。だが、それを不思議に思うものは僕だけらしい。
「ケミィさんおはよぉ〜♪」
周囲の皆は笑顔でケミィと呼ばれる彼女の前で挨拶をしている。それは簡単に、いつも通りに淡々と極々普通に。
「あぁほら…もうすぐチャイムなるからさ…。青峰も席座ろうな…。俺ももう戻るわ…。」
「いや俺青山!お前ホントに大丈夫じゃねぇだろ!?」
一時限目の授業の予鈴がなる。目の前にブロンズ色のキメ細かい綺麗な髪が見える。こんな風景を僕は1年間も見ていたなんて、まるで信じることなどできはしない。
本当に僕はどうしたのだろうか?
「…はぁ…。」
一番僕を心配しているのは間違いなく僕自身だ。
ため息を着くと何故だか彼女がこちら側に振り返る。
「………。」
ふと目が合うのだが、ただ無言でこちらを見つめる美少女。
「………。」
こちらを向いてきたからと言って、僕から話すことなど特にない。ただ不思議に思う事は山のようにあるのだが。
君は一体誰で、いつからそこに居たのか。君はその場の空気と同じように、僕や青山やクラスの一人一人と同じように、違和感や疎外感などは全く感じられてないようだが。僕には…いや、この僕だけは全く覚えがない。
ただお互い向かい合うだけの空間が少しの間続いた。実際どれ位あったかと聞かれても、そこまで長くはない気もするが、長かったのかもしれない。何故そんなことを気にするのかと言うと、ずっと見つめあっている男女に気がついた周囲が少々ざわめき始めていたからだ。
このままだと永遠に話すことなどないまま、見つめ合うだけになってしまう。僕はそう思った。
別にそれでも構わないと言えば構わないのだが、何だが癪に落ちないような気がしてならなかった。
「えっとぉ…。」
何となく口を開く。
「………。」
だが彼女は何も言葉を放たない。
「………。」
僕も別に考えて話している訳では無いので次の言葉に詰まる。すると僕の口からは意外にも、その場に一番適しているかと思われる言葉が出てきた。
「は…はじめまして…?ケミィさん…?」
何ともぎこちない言葉。でもこれしか言いようがなかった。言えなかった。何度も言うが僕にはこの娘の事を知らない。1年間も一緒に居たようなのだが、僕の1年間の記憶にこの娘はいない。覚えがない。思い出がない。
“はじめまして”が一番この状況に適していた。
「……ッ!」
彼女の青色の何かを透かしたような無気力そうな目が、驚きを帯びて少し大きく開いた。そして彼女は少し後ずさる。
当たり前の反応かもしれない。僕の記憶には無でも彼女の記憶には有の思い出だ。いきなり後ろの奴から、はじめましてはおかしいに決まっている。
すると彼女は急に立ち上がり小声で言った。
「私を知らない?」
教室の中は少しざわついていたのだが、彼女が立ち上がると同時になった椅子の音で何故か急に静まり返った。
なんともよく分からない空気の教室の中、注目されるのは当然その原因。彼女と僕の2人だ。
こんな状況下に置かれて、おかしいのは僕だけで、こんな美少女に自分を知らないのかと聞かれて、どう答えるのかは嘘でも“知っている方”を選ぶだろう。
…だが。僕が知っている方を選んで、その次の会話に弾んだ場合何と答えれば良いのか。どんなテンションで答えれば良いのか。どんな表情で、どんな気持ちで、どんなイントネーションで、どんな、どんな、どんな―――――
僕は後先も考えず答えるのが怖いのだ。いわゆる腰抜けと呼ばれるものなのだろうか?
「……。」
当然こんな頭では何も答えられない。
少し間が空いた。重たい空間が教室中に広がる。
何故僕はこんなになってしまったのだ。何故彼女の記憶だけが無いのだ。
どれだけ頭を絞っても出てきはしなかった。
すると彼女はいきなり僕の手を握る。
「…えッ!?」
「来て。」
彼女は急に僕の手を握りしめ、教室から走って出ていく。座っていた僕も引っ張られるように彼女の後ろについていった。
「ちょっ!ケミィさん!?授業!授業始まるよ!?」
ついてきて言うのも難なのだが…。
「………。」
彼女は何にも答えてくれない。
「………まぁいっか。」
小声で僕は言う。
内心、僕も少し嬉しさがあった。僕の中には記憶にない不思議ちゃんな彼女でも、授業があるのにサボり覚悟で、美少女と一緒に教室から走り出すなんて。夢のまた夢のような出来事でもあったからだ。
愛の逃避行…みたいな。なんて。
彼女は走り続け、止まったのは4階屋上の扉の前だった。明らかに4階に上がる前に立ち入り禁止の文字が見えたのだが、こんな状況にそんなものは関係ない。気にしないものだ。
お互い走り続け息が上がっている。…と思いきや、上がっていたのは僕だけだった。ケミィは何一つ表情を変えずそこに立っていた。
体力凄いな…。まぁそんなこと今はどうだっていいものだ。
「ケ…ケミィさん?こんな人気のない所に連れ出してどうしたんですか?」
「………。」
ケミィはただの一つ表情を変えずにこちらを見つめている。
いや?睨んでいるのか?
「あ…あのぉ?」
「我慢。」
食い気味にケミィの口から放たれた言葉と同時に僕は何故か、胸ぐらを掴まれる。
「えっ今なん――――?」
そこから彼女にされた事は僕の想像を遥かに超える事だった。
僕は“壁ドン”をされたのだ。
壁ドン:男が女の子を脅すように壁に押し付け、半強制的に胸きゅんさせるような行為。
男女逆バージョンの。また、壁ドンの新たな形で。
「いっでぇぇええ!」
僕は胸ぐらを掴まれ振り回されるように半回転。ギャグ漫画の如く、そのまま勢い良く壁にドン…まさに壁ドンされたのだ。
明らかにヒビ入ってるよこれ!?骨じゃなくてカベに!絶対カベにヒビ入ってるよ!?
「なッ何をするだーッ!ゆるさんッ!…じゃなかった!何するんですか!?」
僕は痛みより華奢な彼女に思いっきり振り回されて、投げつけられるように叩きつけられたことの驚きの方が10倍…いや100倍強かった。
「何故?」
「は…はい?」
何故はこっちのセリフですがっ!?
無表情のような怒っているような寂しいような、こちらからは感じ取れない顔で彼女は聞く。…僕の胸ぐら掴み、壁に押しあてながら。
「何故私の事を何故知らないのか聞いている。」
「えぇ…とぉですね…。」
「早く答えて。」
知らないものは知らないのですがッ!何故知らないのかと聞かれて答えられるなら知っているも同然じゃないのか!?あれ!?またおかしいのは僕だけなのか!?
僕は完全に主導権を握られた状態で困惑する。
「………ッ!」
僕は彼女の顔をみた。
「……ごめん。わからない。」
何考えているか、表情からは全く分からないが、彼女が真剣に物事を言っているという事だけは目を見て分かった。一見無気力そうな目だったが、そこには無や怒りや悲しみより“恐怖”と言ったものが感じ取れた。なんとなく…だが。
その後10秒間くらいか、僕はカベに押し当てられたまま宙にぶら下がっていた。
「そう。」
「ぐへっ…。」
急にケミィは手を離す。
手を離す時一言くらい言ってくれれば良いのに…。
「質問を変える。あなた何者?」
また僕の目を見ながら、睨むようにケミィは聞いてくる。
「僕の名前は先太刀葵。16歳。部活は――――」
「名前を聞いてるのではない。殺されたいのか。」
またもや食い気味に答えてきた。
と言うかいきなり物騒なこと言ってきたぞこの娘ッ!
「えぇ…じゃあ何答えればいいんだよ?」
「あなた無能?」
不思議そうに首を傾げるケミィ。
な、に、が、だッ!何者と聞かれて、これ以外何を答えれば良いんだよ!?わかるやつがいるなら是非僕に教えて欲しいものだね!
「もういい。最後。私と会ったのは今日が初めて?」
「あぁ。初めてだ。…と思う。」
彼女の目の色が一瞬にして変わるのが感じ取れた。
「……そう。」
無言の空間が少し続いた。
一限目の開始を知らせるチャイムなどとうに鳴り響いていた。これ以上遅れると確実に担当の教師に叱られるだろう。
まぁ…今戻ったって同じかもしれないけど…。2人で戻るのもまためんどくさくなりそうだし先に教室に帰るか。
「あのぉケミィさん?僕もう教室にかえ――――」
「私はあなた達人間で言う宇宙人。」
………。
「……はえ?」
なんと言ったのか。一瞬、聞き間違いだと思った。いいや聞き間違いだ。聞き間違いに決まっている。宇宙人?いきなりそんなこと言うわけないだろう。
「でも私がどこから来たのかは言えない。禁じられている。」
何だ?禁則事項とでも言うのか?禁則事項…。どこかで聞いたな…そんな台詞…。
「何故地球に来たのかも、目的も、私が存在する理由もいえない。」
話をどんどん先に進めていく。
「ちょっ!ストップストップ!何が何なんだ!?」
「…?何が何なんだ、とは?」
首を傾げる。
首を傾げたいのは僕の方だ。
「まず宇宙人って何だ!?それから……えぇとぉ…なんだ?もう何が何だか分からない!一から!一からしっかり説明してくれないか?」
……。
また少しよく分からない時間が開く。
「…理解不能。」
「理解不能って…。」
「あなたが何故理解してくれないかが分からない。宇宙人を知らないのか?」
真面目な顔でよくそんな単語が出てくるものだ。
「知らなくない。知っているさ当然。でも宇宙人の存在は確認されていないし、もし宇宙人がいたとして、宇宙人が今目の前にいる事を宇宙人が説明している事が悪いが信じられない。」
「………。」
彼女は考えているのか、人差し指を顎にあてこちらを見ている。
「…信じるか信じないかはもういい。」
特に考えて無かったようだ。癖か何かだろうか?
「あなたはこの学校で私の事を知らない唯一の人間だ。」
……ん?唯一?
「何故だか分からないが、あなたの記憶に私のfoolは届かない。ので、記憶が改竄されない。」
fool?記憶が改竄?
「お…おい、何言ってんだよ?」
「あなたも理解出来るはず。今日の出来事。私が出てきた事。周囲の反応。あなたにとって私はイレギュラーで他ならない。」
“同じクラスだろうが。”
“前の席は確か釘宮さんだったはず!”
“ケミィさんおはよぉ〜♪”
…彼女の言っている事がなんとなくだが理解ができた。どうやら僕は最初からおかしくなどなっていなかったらしい。
「皆の記憶を改竄、訂正し、上書きし、私は今日から周囲からは去年からこの学校にいる。」
宇宙人だとか未来人だとか超能力者だとかは未だに居ると信じちゃいないが、彼女は普通ではない。それは多分合っている。
「記憶改竄…foolか…。」
これもまた非現実的というか異次元チックと言うか…全く信じられる事ではないが…。自分がおかしくなっていないと思うには、信じる他ないようだ。
「一ついいか?」
「何?」
「何故僕にだけそのfoolとやらは効果が無いんだ?」
「………。」
元から無気力そうな目立ったケミィだったが、いつも以上に無気力と言うか軽蔑?に近いバカを見るような目に変わった。
「ケ…ケミィさん?」
「それが分からないから何者か聞いた。」
………。
「あぁ。そういう事か。」
また話が一致したな。
「あなた無能?」
うっ……ッ!
「2度も言わないでくれ…ッ!」
ともあれ、僕の頭はどうやら平常運転だったらしい。もしかするとfoolとやらで僕の…僕だけの記憶を改竄しているのかも知れないが、ケミィの最初の焦りや不安や恐怖のような目からして、どうやらそれはないだろう。
何故僕だけがその特殊能力的な力が働かなかったのか全く検討も付かないが、このきっかけから先、僕の人生が急変したのはまた別の話。宇宙人を名乗る美少女と冴えない僕の下らない日常。
proof fool
PROOFOOL