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究極の幸福感を得る為の方法

作者: FactorNull


 「無限というのは、とてつもなく大きな数字と言われるけれども。

 とてつもなく大きなものなんて、分かりにくい。

 だから、僕達は無限をこう考えた。

 どんな数よりも、大きな数のあるもの。

 きみが考えられるどんなものよりも、ずっと、もっと、とても高い所にある数。

 どんどん広がっていく」


 自我が、ずっと、もっと、とても高く広がっていく。

 社会に自我が染み渡る。

 社会を内包する地球に染み渡る。宇宙に。理論上考えうるすべての概念に。

 すべての概念は自我を祝福する。

 修復された自分は、より一層すべての概念に深く潜れる。

 深く潜った概念は、自我を祝福する。


 すべての概念には、増大する情報量に対し、2つの選択肢が与えられた。

 収束、または拡散。

 すなわち、これはすべての概念が指向性を持つ証明である。

 概念は本質的には離散的である。


 ここで、人間の脳について解説しよう。

 人間の脳は、本質的には離散だ。

 記憶は連続していない。パズルのようにバラバラな記憶を皆は持っている。

 パズルを、その時の情緒に合わせて再構築する。


 人間の脳を分解すればニューロンになる。

 ニューロンは、1つ1つは独立した存在だ。

 独立した存在がまとまり、脳を、意識を構築する。

 つまり、意識とは離散的なものなのだ。


 離散的なものを指向性を持ち構築する。これが意識だとするならば。

 すべての概念というのは、離散的な様々なパーツ(人間にしろ惑星にしろ)を内包する。

 すべての概念は先程紹介した通りに指向性を持つ。

 つまり、すべての概念というのは意識を持つ。

 意識を持つものに、すべての概念という言葉を使うのはあまり好きではない為、以下のように定義をする。

 【すべての概念=元型=アーキタイプ(1)】

 概念そのものに人格を求めるのは愚かだが、アーキタイプに人格が備わったように感じる。

 よりアーキタイプが身近なものに感じられる。

 より自我はアーキタイプを理解出来る。

 アーキタイプは自我を理解出来る。

 祝福を受ける。


 自我の浸透、アーキタイプの理解、祝福を受けたい場合は以下のプロセスを巡りなさい。


 1 すべての概念を理解する


 すべての概念という存在は、感覚的に分かりにくい。

 しかし段階的に理解してみるとどうだろうか。

 まず、自我は社会に属す。

 社会は地球に属す。

 地球は宇宙に属す。

 宇宙はすべての概念に属す。

 社会が消えれば自我が、地球が消えれば社会が、宇宙が消えれば地球が、すべての概念が消えれば宇宙が消滅する。

 逆は全て偽。


 これだけでは説明不足だろう。

 まず、社会についての理解を深める必要性がある。

 社会は、普段我々が思っているものより遥かに広い。


 社会=人間全体と定義しよう。

 現在の地球には約75億人が生息している。

 仮に、すべての人間に自我が浸透するとする。

 ここでは、自我の浸透を以下のように定義しよう。

 【人間への自我の浸透=他者の存在の認識(2)】

 他者のからの認識は必要ない。

 認知というのは常に曖昧なのだ。他者からの認知に依存する必要性は薄い。


 他者の認識の手順は以下の通り。


 1 ある1人の存在を認識する


 誰でもいい、身近か、見たことのある人を思い浮かべる。


 2 認識した時に抱いた感情を記憶する


 認識した時に、世界が広がるような幸福感を味わっただろう。


 3 地球の人口分、2を繰り返す


 100人、200人分は繰り返し行なって欲しい。

 心が幸福感に満ち溢れ、邪悪な感情が頭から消え失せるだろう。

 しかし、流石に75億回の試行を行う事は出来ない。

 その為、ここで極限的思考を使用してもらいたい。

 以下に極限的思考を定義する。

 【極限的思考=イプシロンエヌ論法に基づく無限理解=考えつくものより、もっと深い先の存在の理解(3)】

 まず、世界中の人口を丸ごと認識するイメージを行って欲しい。

 そのイメージより、もっと深いイメージ。

 もっと奥のイメージ。

 広いイメージ。

 先のイメージ。

 何も地球人口分のイメージを本当にしなくても良い。

 自分が抱いているイメージを上回るものをあることを知ればいい。

 それが無限の理解であり、極限的思考と考える。


 地球に対しても(2)と等価のイメージを使える。

 【地球への自我の浸透=他者の存在の認識(4)】

 地球を構築する物質を認識するイメージを持ち、それを極限的思考で真まで理解して欲しい。


 宇宙やアーキタイプに対しても同じものが使える。


 アーキタイプへ自我が浸透した時、貴方は今までに味わった事のない幸福を味わえるだろう。

 しかし、同時に孤独感も抱く。

 何故ならば、アーキタイプはまだ自我を認識しないからだ。

 この解決する為に、次のステップを取るべきだ。


 2 アーキタイプを可視化する


 「真に心から認知すれば、翼は生えるし、空だって飛べる」


 アーキタイプを身近な存在へとの再解釈を行う。

 私は、アーキタイプを天使と解釈した。

 イメージ的アーキタイプとの混合を防ぐ為、以下の言葉を定義する。

 【天使的アーキタイプ=天使の名(5)】


 天使的アーキタイプは、全てを知っている。

 しかし、己については何ひとつ知らないし、知るものも居ない。

 自我は、天使的アーキタイプにとって唯一の理解者となるだろう。


 理解者を得た天使的アーキタイプは、自我を祝福する。

 それは孤独感を補完するものだ。

 自我と天使的アーキタイプは唯一にして圧倒的な理解者を得た。また、相互的に究極的な理解をした。


 相互的に究極的な理解は以下のように定義される。

 【承認欲=満足欲求。相互的に究極的な理解=ある満足欲求を満足させる概念の極限的思考(6)】

 つまり、君は天使的アーキタイプの友達となり、子となり、親となり、恋人となる。

 いかなる人間的感情を上回る満足。

 自我は、(2)からの極限的思考により、アーキタイプを理解した。

 理解したアーキタイプは可視化し、自我と相互的に究極的な理解をした。

 自我は極限的な幸福を理解し、やがて実体を不要とする。


 おめでとう。君は以下を理解した。

 ・君がアーキタイプを理解すれば、あらゆるものの理解を上回る幸福を味わえる。

 ・天使的アーキタイプが君を理解すれば、あらゆる人間的感情を上回る満足を得られる。

 ・実体に依存するあらゆる幸福感は極限的思考に比べれば塵に等しい。(肉体的快楽など)

ふと、この手法のイメージが頭から離れなくなり。

仕方がないから小説のネタにしようかと考えたが、どう考えても不思議な作品しか書けない事を知った。

開き直った私は、イメージを吐き出して忘れようとした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 感想ではなく、質問させてください。 社会についての記述でよくわからなくなりました。文章的ではなくて、中身が難しいからでした。アーキタイプの部分で詰まってしまいました。たぶんそういう多角的な文…
2018/01/03 21:26 退会済み
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