遠い恋
あなたの声を聞くといつでも胸がドキドキしてしまう。
「僕はあなたが好きです」
そんなことをいつも言う僕にあなたは優しく笑いながら
「ありがとう、とても嬉しいです」
と返事してくれた。
あなたにはきっと僕の本当の気持ちは伝わらない。
あえて気づかれないようにしているからだ。
僕が子供でなかったらきっとすぐにでもこの思いを伝えるのに。
今の僕ではあなたを困らせてしまうだけだ。
年の差なんて関係ない、ただ先生と生徒という関係がこの恋の邪魔をする。
先生は僕の告白を異性としてでなく先生として好きだと受け取っている。
いや、僕の気持ちに気づいてあえてそう受け止めてくれているのかも。
今日も学校の終わりを告げるチャイムがなる。
この気持ちをかくしてまた今日が終わる。
いつか、僕がチャイムに縛られることがなくなったときは僕の本当の気持ちをあなたに伝えようと思います。
「僕はあなたが大好きです」