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第3話 クテアVSメイテス





 あたりが静まる。


 誰もが今の状況についていけてない。


 何故ユウヤが落とし穴に落ちたのか?その穴はいつ作られたのか?


 その答えはユウヤが告げた。


「まさか"時流崩壊"を使うとは思わなかった。」


 そう、俺は"時流崩壊"を地下1メートルほどの所につかった。


 "時流崩壊"は文字通り時の流れを崩壊させる技である。つまり、その技を受けた地面は消滅またはボロボロになった。そこにユウヤの体重がかかって崩落したのである。


「まあ、これも能力の応用の一つだ。」

「よくこんなことを思いつくね・・・。流石に読めなかったよ。」


 それより


「地面直そうか。」

「そうだね。」


 この後地面を直す作業でかなり時間を取られてしまったのは言うまでもない。


「戦うのは久しぶりだねー。」

「対人戦は苦手だよー。」


 向かい合っているのはクテアとメイテスだ。


 メイテスの武器は鉄の大槌。しかも全身フルアーマだ。メイテスは俺たちのパーティでは珍しい重装備だ。


 速度よりも攻撃力と防御力に重視を置いた装備であるが、その速度は3年でさらに磨きがかかった超ハイスペックな身体能力と"身体強化"で並の軽装備の冒険者を上回る。


 パワーは化け物並だと思う。


 因みに今の能力はこれ


身体強化[通常能力]

身体能力補正(大)

動体視力補正(小)

反射神経補正(小)


 一方、クテアの武器は聖光で作られた槍、聖槍である。俺たちの中で近接戦闘は苦手であるため、なるべくリーチの長い得物ということで槍である。


 苦手と言っても俺たちの中でなので、特に弱いわけでもないが。


 そして防御のため聖光を纏い、後ろには八つの聖光を圧縮した球、聖球を浮かせている。


 この3年間クテアは聖光の扱いに重点を置いてきた。並の冒険者なら相手にすらならないだろう。


 因みに今の能力はこれ


聖人[通常能力]

聖光(大)を扱える。

聖光強化補正(中)


 そして、模擬戦が始まった。


 メイテスが仕掛ける。


 大槌を振りかぶり、地面に振り下ろした。


 その瞬間、地震のような振動が全員に襲う。クテアにも襲い動きが制限される。


 因みにメイテスは地面を叩くと同時に少し飛び上がり、振動を回避していた。


 そのままメイテスが距離を詰める。クテアは振動の反動から無理に動かず、聖球で迎え撃つ。


 聖球はあらゆる方向からメイテスを襲う。


「グッゥゥゥゥウオオオオ!」


 しかし、メイテスは防御を捨てて強引に突破した。無茶苦茶だ。


 そのまま大槌を横に振る。クテアは10メートルほど飛ばされた。クテアが間一髪で聖槍をガードに使わなかったら勝負は終わっていた。


 しかし・・・


「メイテスの一撃を受け止めたか。」

「メイテスにとってはマズイかもね。」


 俺のつぶやきをユウヤが返してきた。


 本来パワーが化け物並のメイテスと相対したにやつはメイテスの攻撃を受けるとタダでは済まない。殆どの場合、腕が使い物にならなくなる。


 しかし、今回の相手はクテアだ。クテアの聖光はダメージを回復する。よって今のもノーダメージだ。


 対して、メイテスは決死の覚悟で聖球を受けて勝負を決めにきた。当然、ダメージを負っている。


 しかも、今の攻防でクテアはメイテスとの距離をより離して戦うだろう。


 やはり、クテアの能力は使い勝手がいい。特殊能力に匹敵する能力だ。


 メイテスはまた距離を詰めようと前に出るが、クテアの聖球がそれを阻む。今度は20個くらい出しているので強引に突破もできない。


 メイテスはそれを避けたり、大槌で相殺しているが・・・いつまで保つか。


 結局そのままズルズルとクテアが追い込んでいき、模擬戦はクテアの勝利でおわった。


「やられたよー、私もまだまだだなー。」

「けど、ガチンコ対決してたら確実に負けてました。」

「いやいや、"身体強化"の能力者がガチンコ対決で負けたらおわりだから。」


 メイテスが勝つと思っていただけに意外だった。


 クテアの聖光を扱う精度が上がっている。


 これは俺やユウヤもうかうかできない。


 その後これからの日程を話し合って一日がおわった。









こんばんはトニーひろしです。

最近色々と忙しく、投稿遅くなってすいません。

基本的には2、3日の間隔で投稿していきます。

これからもよろしくお願いします。

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