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能力世界で時支配  作者: トニーひろし
学園入学編
20/34

第19話 クラスの差






俺たちは自己紹介が終わった後この学校の校則についての説明を受けた。


一通り説明を聞いた後デリーベ先生は用事で職員室に行った。なんの用事だろう?


第三能力学校は王国で正式に認められている学校でそれらは王国内でも4つしかないエリート校だ。


よって校則も厳しく設けられている。


まあ、有名なエリート校が不祥事を起こすと後が大変そうだしな。


しかし・・・


「これだけの校則を頭に入れるのは大変そうだな・・・。」


俺はそう言った。校則が50個もあるなんて・・・。


最初に配られた生徒手帳が分厚いのにも納得がいった。


「こんなのは覚えなくてもいいと思うよー。感覚だよ感覚。」


メイテスなんてもうすでに覚える事を諦めている。


「でも、この校則は覚えないとマズイんじゃないかな?」

「某もそう思う。」


ユウヤとマクギリスは同じ考えのようだ。


俺たちは早めに自己紹介をやったおかげか結構仲良くなった。


まあ、話するメンバーが固定化されてもつまらないし、いい傾向だと思う。


と言うか自己紹介の時も思ったけど某って・・・。なんでそう言うのか今度聞いて見よう。


「なんでそう思うの?」


メイテスが涙目だ。


「この校則は'禁止'という言葉が多いからだよ。もっと優しい書き方してるなら大丈夫かもしれないけど、おそらくこの書き方は破ったら罰則があるよ。特進クラスでも退学させられるかもね。」


「たっ、退学ー!」


メイテスと同じく涙目のノーラが反応する。こいつの反応も面白い。


「そう、だから覚えた方がいいよ。」


ユウヤが言う。また、確かにな・・・。


そこで一度職員室に行ったデリーベ先生が戻ってきた。


「これからこの学校の施設を見学してもらいたいと思う。この学校には能力向上のための様々な施設がある。それを知ってもらうための授業だ。これは毎年最初に授業しており、特進クラスは優先権など様々な特典があるからよく説明を聞くように!」


デリーベ先生が言う。確かに俺たち特進クラスは特に聞いておいた方が良さそうだ。


俺たちはすぐに移動した。


「みなさん、この学校の管理を任されている、コトールです。宜しくお願いします。」


コトールさんが挨拶をする。


「皆、専用ガイドがつくのは俺たち特進クラスだけだ。通常クラスのAからGクラスでは担任の先生達が案内している。ここら辺も特別待遇なんだぞ、ガハハッ!」


デリーベ先生元気だな。


まあ、特進クラス様々だな。気を抜かないで卒業まで特進クラスにいよう。


「この学校で、特進クラスの者は色々な面で待遇される。来年も特進クラスに入れるように今のうちから頑張っておくんだな。」


俺たちそんなに顔に出てたのか・・・。言ってもないのにそう言われるとは・・・。


まあ、この学校は実力が全て。特進クラスの者は通常クラスになりたくないと思い、通常クラスの者は特進クラスになって特別待遇を受けたいと思う。


まあ、この連鎖で成長を促していくのがこの学校の特徴だしな・・・。


クラスメイト達と話しながら移動する。しかし、この学校広いなー。


因みにこの学校は広すぎるので無料のバスが運行している。いくらエリート校でも限度があるだろ!


「まず、ここが第一訓練所です。この学校では沢山の訓練所がありますがここが一番広い作りになっています。因みに皆さんが入学試験を受けた訓練所のほぼ倍のスペースがあります。」


俺たちは口が開きっぱなしだった。


そこには千人入っても全然余裕があるであろう広大なスペースが広がっていた。広過ぎだろ!


いや、それだけではない。


角の方には最新のトレーニングシステムが導入されていて、飲料の自動販売機も設置されている。


辺境の村で育った俺たちにとってそこは天国のような場所だ。こ、こんなの見たことない。


「訓練所の優先権は使用の優先権の他に、飲料の自動販売機無料があります。ぜひ、訓練所を利用してください。」


はい、絶対利用しますとも!




















トニーひろしです。

前回と前々回を少し編集しました。

そっちもぜひ見てください。

これからもよろしくお願いします。

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