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能力世界で時支配  作者: トニーひろし
学園入学編
16/34

第15話 入学試験<5>







「しょ、勝者レーティシア フォ」

「まだ・・・行ける。」


俺は勝者がコールされる前に立った。立ってしまった。何故立ったのかもわからない。負けるのが怖かったのだろうか?


怖い?そうか俺にはレーティシアの"闇"の能力を受けていたのか?成る程急に強くなった理由はそれもあるのか。


気づけてよかった。"闇"の能力を受けていると気付ければレーティシアのパワーアップもある程度抑えられる。


取り敢えず剣を構える。さっきの蹴りを利き腕の右で受けなくてよかった。


「ミグル、貴方はもう終わりよ。潔く負けを認めなさい。」


レーティシアが強い口調で言う。確かに俺はすでに満身創痍で戦える状況ではないだろう。


だが、まだ手段はある。


俺はもう一つの能力"黒竜化"を発動させた。黒竜の鱗が右腕を覆い、背中からは黒い翼が生えてきていた。


「傷が治って・・・」


レーティシアが言う。そう、"黒竜化"には'再生能力補正(極大)'がある。傷の完治スピードは"邪神化"したレーティシアに匹敵する。


そして俺は"スロー"の能力を周囲に発動させながらレーティシアに突っ込んだ。


レーティシアはかろうじて大剣で受ける。しかし・・・


ガギンッー


と衝突音がした後レーティシアの剣は宙を舞っていた。


「っっ・・・なんて力。」


どうやら俺のパワーを見誤って、剣を離してしまったらしい。まあ、彼女は俺の新たな能力"黒竜化"を知らないので当然か。


レーティシアは俺の急激なパワーアップに対応できていない。今がチャンスだ。


「くたばれぇーー!」


そのまま片手剣を振り下ろす。レーティシアは腕を十字に組んでガードする。


剣は腕の途中まで斬ったがそれ以上刃は進まなかった。"邪神化"の能力で耐久力や再生力が上がっているのだろう。


レーティシアが俺のパワーアップになれる前に倒しておきたい。


巨大な力同士がぶつかった事による衝撃波のような物が観客席にも広がっていく。


「キャー。」

「なんて力だ・・・。」

「この建物大丈夫か?」


混乱が少し広がっているようだ。


ミグルは決着をつけるためレーティシアに追い打ちをかける。先ほどの衝突で俺とレーティシアとの距離が少し離れていたのだ。


レーティシアは運良くちょうど横に刺さっていた魔剣グラムを拾う。そしてそのままこちらに突っ込んできた。


俺とレーティシアの剣戟が始まった。常人の目に映らない速度の斬撃が何十回と飛び交った。


そして時間にして20秒ほどで決着がついた。


「な、なんで・・・?」

「俺の勝ちだ!」


打ち勝ったのは俺だ。


俺の能力"黒竜化"は"邪神化"よりも弱いものの俺には"時支配"の能力がある。"時支配"と"黒竜化"の二つの能力を同時に使用した俺の方がレーティシアを上回ったのだ。


そしてそのままトドメの一撃を脳天に食らわす。


"黒炎"を纏った一撃はレーティシアに大ダメージを与えた。


「"眷属召喚"、九・・・」


レーティシアが自分の眷属を召喚しようとするがダメージが大きかったのだろう。


遂にレーティシアはついに地面に倒れた。


まあ、もし目を覚ましたとしても"黒炎"の呪いの力と今までのダメージで動けないだろう。


俺も疲れたな・・・。


そう思っていると"黒竜化"の能力が解除された。あれ?まだ5分間経ってないぞ。


ああ、そうか。俺の体がもう限界なのか。これも早く使いこなせるようにならんとな。


その後俺もその場に倒れたらしい。担架で運ばれて治療室で治療を受けた後俺は1日まるまる寝ていたそうだ。


第三能力学校のとある一室


「失礼します。」

「どうした?ロレール君?」

「はい、実はミグルとレーティシア様の戦いでリングが予想以上にボロボロでして次の対戦が行えないのですが・・・どうしましょう。」


ロレールがそう言うと男はフッと笑う。これまで入学試験でリングが戦えなくなるほどボロボロになった事はなかったのだ。


「そうか、中々優秀な子が沢山いるな。」


男は嬉しそうに言う。


「それで、どうしましょう。」

「もう良い、どうせ全員特進クラスは決定している。序列は私が決めよう。前例はないが入学試験を終了しよう。」

「分かりました。」


学校のレベルが高くなるのはいい事だが、ここまでの規格外がいるのも大変だと思いながらロレールはそう返事した。





















こんにちはトニーひろしです。

入学試験が終了しました。これからどうなって行くのか・・・?

これからもよろしくお願いします。

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