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能力世界で時支配  作者: トニーひろし
学園入学編
12/34

第11話 入学試験<1>






かなりあいつらから遠い席へと移動した。


すると突然レーティシアが口を開いた。


「ところで、なんで"空間転移"の能力を先に覚えようとしてんの?」


レーティシアがさらに続ける。


「だって"時間停止"の能力の方が戦闘向きだと思うんだけど。」


確かにそうだ。


しかし、そう簡単な話でもない。


「"時間停止"の能力データは少ないんだ。その能力の特性上、感知される前に倒してしまうしね。限定的な"時間停止"の能力もあるけど、俺が覚えたいのは世界の時間を全て停止する能力だしな。」


ここでレーティシアが首をかしげる。


「前者も後者も殆ど一緒じゃないの?後者の能力は前者の能力の拡大版って考えれるわよね。」


それはそうなのだが・・・。


「俺の"時支配"の能力は'覚えたい能力の知識'を持ってないといけないんだ。そこらへんの融通は利かないんだよな。」


とても残念だ。融通利いたらもっと能力を覚えられていただろう。


「案外大変なのね。」

「ああ、その分"空間転移"の能力データは沢山あるからな。比較的簡単にいけると思う。」


それを言うと俺は黙々と本を読み始めた。


三日後


俺はパーティメンバーにレーティシアを加えた5人で第三能力学校の正門前に集合していた。


因みにユウヤは魔物狩りを三日間していて、クテアとメイテスはついた初日こそ観光を楽しんだらしいが、急に不安になって対人戦闘の訓練をしていたらしい。


まあ入学試験もタダじゃないし、緊張してそうなるよな。


3日間何もあまり訓練してなかったレーティシアが大物に見える。


隠れたところでやっているのかもしれないが。


「お久しぶりです、皆さん、レーティシアさん。」

「ああ、まあ俺たちは三日ぶりだけどな。」

「確か、クテアさんでしたよね。お久しぶりですわ。」


レーティシアは俺だけでなく、パーティーメンバーとも知り合いである。


「いやー、寝坊しなくてよかった。」

「タイマー5個はメイテスでも流石に起きるね。」


メイテスにユウヤが言う。朝が弱いとはいえタイマー5個はすごい。


そんなことを思っていると、入学試験場の扉が開いた。俺たちも人の波に流されるように入っていった。


中はかなり広く、壇上には若い女性がたっている。顔だちはかなり整っており、髪は紫色で妖艶さを持っている。


俺たちは空いている席に座った。


そして静かになったところで女性が口を開いた。


「私は第三能力学校学園長補佐ロレール フォン メスファニーです。これから入学試験の説明を始めたいと思います。」


そして説明が始まった。大まかな内容はこうだ。


試験は第一訓練所で行います。

試験は受験生同士の1対1のトーナメント。

降参、気絶で決着です。

死亡させた場合は失格で敗退。

合否は教師が戦いを見て判断するため早々に負けてもチャンスがある。

10分間で決まらなかった場合、どちらも敗退である。


ということだった。


まあ、実力主義の第三能力学校らしい試験方式だ。


そして、次々と試験が行われていく。


初めはメイテスが呼ばれた。相手は炎魔法の能力だった。


勝敗は一瞬だった。メイテスの勝利だ。


相手は能力に頼った対人戦闘を全く知らない素人に対し、こちらは現役の冒険者。


しかも、同年代の中では間違いなくトップクラスのランクだ。はっきり言って負ける訳がない。


そのままクテア、ユウヤ、レーティシアも勝利する。俺たちの強さがここまで他を隔絶しているとは驚きだ。


「次、ミグルとデレース フォン フライテスはリングへ上がってください。」


教師が言う。


デレース フォン フライテス?どこかで聞いた名前だ。


「三日ぶりだな。薄汚い平民。」


そう、図書館で会った偉そうな貴族だった。




















こんにちは、トニーひろしです。

昨日は色々忙しく、結局投稿できませんでした。

すいません。

これからもよろしくお願いします。

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