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プロローグ

 ここは能力世界トーサラ。


 さまざまな能力者が存在するこの世界では能力がものをいう。


 職、名誉、金などあらゆるものは生まれ持った能力でほぼ決まる。


 そんな平等とは程遠い世界で1人の少年は生まれた。


 これは能力世界で最強の2文字を手に入れた少年の物語。



 トーサラの西の国ロート王国辺境の村 アブビノ


「おはようございます。」

「おはよーね。ミグル。」


 シスターと挨拶を交わす。


 そう、俺の名前はミグル。黒髪黒目の平凡顔の13歳。教会に住んでいる。


 なぜ教会って?


 それは孤児だからだ。両親のことはまったく知らない。かっ、悲しくなんてないからね。


 普段は村の側にある森で魔物狩りをしている。


 魔物とは野生動物が何らかの形で変異したものである。また、魔物にも能力があるが種族によって固定化されている。魔物の謎は多い。


 まあ、野生動物が強化されて凶暴化したものだと考えていいよー。


 ただこの世界では魔物は重宝されている。多くの魔物の肉のうまさは牛肉に匹敵し、素材は武器作りなどに使用される。よって、金になる。


 教会の孤児は成人すると孤児として教会にはいられない。まあ、資金稼ぎに必死なわけだ。


 森に着くと早速魔物と出会った。


 オークである。二足歩行のイノシシという感じのオークの能力は確か豪腕だったはず・・・。


豪腕

腕力強化(中)


 オークは右腕を振り被り殴ると見せかけて、左腕からジャブを放ってきた。


 並みの能力者でも食らってしまいそうな攻撃であったが、俺は危なげなくかわし、そしてオークのクビを切り落とした。オークは断末魔をあげる前に絶命した。


 そう、俺の能力は近未来視であると思われる。まあ、実際何の能力かわかっていないが・・・。


 しかし、今日ついにステータスプレートを買う金額まで貯金が達する予定である。


 因みに、ステータスプレートとは使用者の能力を判定するための道具である。使い捨ての上に高価なため教会ではもらえなかったのだ!


「帰るか」


 オークの肉と毛皮を剥ぎ取り、村へ戻った。


 素材と肉を売ったら予定通りの金額が手に入り、そのお金でステータスプレートを手に入れた。


「ただいまー」

「遅かったわねー、ミ・グ・ル??」


 おっと、門限破ったから院長激おこだーーこわっ!


 この人は院長のフェノメ。怒らしたらとてもコワイ。


 今日も正座からの説教かな・・・。


「それで、ステータスプレートは買えたの?」


 こいつはこの孤児院の中でも一番仲のいい親友である、ユウヤだ。金髪碧眼の長身イケメンである。イケメン死ね。


「よーやく、買えたZE!!」

「嬉しすぎてキャラまで変わってしまったんだね」

「そりゃ、やっと俺の能力がわかると思うとな。」

「まあ、僕は剣帝だからねー。」

「チッ、特殊持ちが・・・。」

「ははっ、僻むなって。」


 ユウヤは勝ち誇ったように笑う。


 特殊能力とは能力を階級でわけた時の一つである。


 この世界のほとんどの人の能力は通常能力と言って近未来視や火魔法とか一般的によく知られている能力のことである。能力的にはあまり強くない。


 特殊能力は通常能力の上位互換の能力で通常能力者より極端に少ない。因みに、剣帝は通常能力の剣才の上位互換だ。


剣帝[特殊能力]

剣の才能補正(大)

身体能力補正(中)

剣の使用時身体能力補正(中)


 ムカつくことに剣帝は特殊能力の中でも上位に位置する。


 最後に固有能力という能力もある。これは通常能力や特殊能力に当てはまらないイレギュラーな能力のことである。たまに外れがあるそうだが、ほぼ特殊能力よりも強い。ただ、この世界に三桁もいないだろう。


 まあ、俺はどうせ近未来視だろうけど・・・。


 静かに沈んでいると、もう2人の友人がきた。


「いや、まだ希望はあるよ!!」

「いいじゃない、まだ能力があるだけ。」


 先に慰めてくれたのは小動物系女子クテア、次に巨乳系活発美人メイテスだ。二人とも美人で目にとてもいい。


 って、ゆうか「まだ」って悲しいよね・・・。


 メイテスが言った能力があるだけいいというのは無能力者も存在するからである。


 この世界は能力主義のためそうした人達は過ごしにくい。無能力者というだけで差別を受けたりする。


 クテアの能力は通常能力の聖人である。聖人は通常能力内では最上位種である。


 その理由は聖属性の味方と認識したものには回復系能力となり、敵と認識したものには毒系能力となる特性にある。つまり、戦闘時に使い勝手のいい能力なのだ。


聖人[通常能力]

聖光(中)を扱える


 メイテスの能力は通常能力の身体強化である。身体強化は通常能力の中では中位に位置する能力である。


 だか、メイテスの身体能力は非常に高くそれを身体強化で補正しているため、クテアには勝ち越している。


身体強化[通常能力]

身体能力補正(中)


 因みにこの3人はステータスプレートを使った後なので自分自身の能力を知っている。まあ、俺が一番最弱なわけだ。


「なら、早速確認するか。」


 ステータスプレートを起動させて血を一滴垂らす。


 さーて、俺の能力は・・・?


時支配[固有能力]

時関係の能力を全て使える。

現在使える能力

近未来視[通常能力]


 そう、この日から俺のチートライフは始まったのだ!











トニーひろしです。

小説家になろうで初投稿です。

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