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02 魂の待合室

 ここは生前強い未練を残して死んだ者たちが新たな生を受けるまでの間留まる死後の世界、通称魂の待合室。


 僕はこの待合室でリーダー的な物をさせてもらっているごく平凡な青年Aだ。


 本名については詮索しないでほしい。


 ああ、別に深い意味があるわけじゃないよ、ただ単に僕がその名前をあんまり気に入って無いってだけだ。


 ここにいるみんなからはもっぱらリーダーと呼ばれているよ。


 なんか騒がしくなってきたね、妖精達が何かを見つけたらしい。


 せっかくだから彼女達を紹介しよう。


 まずは一匹目。


 エルフ妖精のエルエルだ。


 長い耳と金髪が特徴的なエルフの妖精で、よく一緒にいる三匹の妖精の中でお姉さん的なポジションの子だ。


 続いてオーガ妖精の桜花。


 白い髪に赤いツノがよく似合う、活発な女の子だ。

 三匹の中で一番力持ちだが、考えることは苦手らしい。


 最後に一番スタンダードなニンゲン妖精のひとみ。

 いつも眠たげな目をしている黒髪の女の子。


 おとなしい子でいつも本を読んでいる。

 何か新しいものを発明するのが好きらしい。


 三匹とも背中には小さな羽根が生えていて、いつもそこら中を自由に飛び回っている。


「リーダー、変なの見つけた」


 黒い髪のひとみが飛んできて、僕の肩に止まってそう報告をする。


 彼女が指差す方向を見ると、何やらとんでもないものがこっちに向かって飛んできていた。


 黒い服を着た首なしの死体と、若い女性の生首がフワフワと宙に浮いてこちらへと近づいてくる。

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