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17 ビスケットメイカー

 朝ご飯はとても美味しく、満足のいくものだった。


 それはいい。


 それよりも問題は向こうだ。


 ツノの生えた銀髪の女の子がものすごい勢いでビスケットを食べている。


 一体あの小さな身体のどこにビスケットが消えているというのだろうか。


 あの子が食べたビスケットの量は既にあの子の身体の数十倍に達しているであろう。


 どう考えてもおかしい。


 おかしいのだが、それよりもさらにおかしな事がある。


 黒髪の女の子の妖精が先程からずっとしている行動だ。


 何をしているかといえば指でビスケットを幾度となくつついているだけなのだが、彼女が指でビスケットを突くたびにビスケットが増えているのだ。


 全くもって理解ができない。


 彼女曰く、ビスケットを焼いているらしい。


 どうみても違う。


 彼女はビスケットを指でひたすらつついているだけだ。

 ただそれだけの行為をビスケットを焼いているなどとは認められない。


 ビスケットの焼き方は決してそんな方法ではないはずだ。


 ああ、深く考えるのはよそう。


 一枚だけもらって食べたビスケットはとても美味しかった。

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