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16 悪役令嬢と香辛料
食卓についた私は正直動揺していた。
テーブルの上に用意されていた朝食はパンに目玉焼き、ハム、サラダ、ミルクなどが用意されていた。
庶民の食事について詳しくは知らないが、この食事はかなり豪華なのではないだろうか。
卵やハムなどというものは庶民が毎日用意できるものなのだろうか。
しかも、それらには味付けに胡椒が使われているのがみただけでわかる。
ハムや卵などは家畜を飼っていれば用意できるかもしれない。だがしかし、私の知る限りでは香辛料というものは庶民が用意できるものではないはずだ。
ここでの生活はことごとくわたしの常識を打ち砕いてくれる。
あの男もふざけた人物だと思っていたが、認識を改める必要を感じた。
気を引き締めていこう。
2016/11/19 サブタイトル微修正。
とくに深い意味はない。




