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01 とある悪役令嬢の最期

 ああ、どうしてこうなってしまったんだろう。


 今日、私は処刑される。


 国家反逆罪に問われた親と一緒に一族郎党全員連座で死罪が言い渡された。


 全てがおかしくなったのはあの平民の娘が現れてからだ。


 あの女は私の婚約者である殿下に近づき、殿下を籠絡し、それを阻止しようとした私は学園を追放された。


 私は修道院へと送られ、そこで謹慎していたが、つい先日、唐突に一族の処刑が決まった事を知らされ、私は拘束され、牢屋へと入れられた。


 私の親が反逆するなんて信じられなかった。


 いや、今だって信じてはいない。


 これは何かの間違いだ。


 私がそう思った所で現実は変わらない。


 もうすぐ私は処刑される。


 ギロチンで首を刎ねられ、晒し者にされるのだろう。


 私はあの女を絶対に許さない。


 絶対に。

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