第2話 もしかして他のヒロインも...?
「えっ、なにいってんの?ちょっと意味がわからないんだけど。」
「最近ね、異世界物多いでしょ。どこぞの魔女やら女神やらが転移、転生しまくってるからね。
こっちも大変なのよ。あっ、ちなみに君の転移先も、結構かわいい子だよ。キャラデザした者と資料持ってくるからまっててね。おーい、森田くぅーん。ちょっと今大丈夫ー?」
そういう中年男の影から若い女の部下らしき人がでてくる。
とても元気そうな笑顔でこちに顔をだしにかっと笑う。
「はいっす~。課長、お持ちしましましたっす~。あなたが、今回の犠牲sy、いや契約者っすね。
今回自分の初仕事っす。はい資料、どうっすかかわいくデザインできてるでしょ。」
彼女はそういうと自信に満ちた表情で自分がデザインしたであろうキャラクターを紹介してくれた。
とても可愛らしく可憐なそのキャラに俺はこれからそれが自分だという実感がわかずそれを他人としかみれない。
「課長。ってかもう時間ないっすよ。次の人つまってるっす。」
「おぉ、そうか。んじゃ君は今日から。めいちゃんね。ほんじゃあ、いい異世界生活をー。あと、もし主人公に君の正体がばれたり主人公の物語進行妨害するようなことがあったらすぐさま地獄行きだからねーばいばーい」
「おいぃ、どういうことだよ。あれっ床がなくなって...うわああああ」
次の瞬間、目の前が白くなる。
屋上から落とされた時からなくなっていた体の感覚が戻ってきたのがわかった。
一瞬の出来事だけれど久々の感覚に頭の中が反応せず体が重く感じる。
「あたたた、ったく夢かなんかか。まったくあんな神様がいてたまるかってんだ。あれっ。あー。あー。」
自分の声が高くなったことにきずきいままでなかった胸の感覚があることに心底驚く。
「おい、本当に?...あ、あれは。」
彼が見つめる先には、鎧を身にまとった少年が、自分と同じく異世界への転移に体を徐々にならせていた。
隣にいる小さい少女が心配そうに話しかける。
「お兄ちゃん大丈夫??私心配だよ」
「えっ、あ、ああ」
「あぁ、くっそ。先を越された。早く行かないとっ。あのぉーすいません。私、めいっていうんですけどーパーティー募集してません-?」
待ってろよ妹ライフ!!!