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酒場のエリサ  作者: smile
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湖畔の町ロジャック 2日目

無事にロジャックに到着した翌朝、エリサはいつも通りに起きて着替えを済ませている。

しかしかなり疲れていたのかエレナはなかなか起きずに未だ夢の中にいる。エリサはそんなエレナにそっと近寄りニヤリと笑みを浮かべた。


「うゎっ!ひゃぁひぃ………ひぇ、えりさ さ ん… ちょ…ま…ひゃぁっっ!!!」

「はぁはぁ…お…おきます…いえ、も、もう起きました」


「ひひひ、寝坊してるとくすぐるわよ」


「あ、あの…もう少し普通に起こしてもらえないかなと…」


「ん〜、面白いんだけどなぁ」ベットの上でまだ眠たそうに座り込むエレナを見下ろしながらエリサは悪びれることなく本気でそう思っていた。


「私は面白くないですよ……ふぁ…」エレナは困った顔をしているがエリサが以前より身近に感じることができるので、そう言う程嫌ではなかった。


日を追うごとに二人は仲良くなっていた、お陰で調理時のコミュニケーションも上手くいっている。


「ふぁ〜、エリサさんはタフですね、私なんか昨日はヘトヘトでしたのに…」エレナは大きなあくびをしてエリサが変わらず元気にしているのを見て素直に感心していた。


実際はエリサもかなり疲れている、エレナと同じかそれ以上に疲れていたかもしれない。しかしみんながエリサの料理を待ち望んでいるのがとても嬉しいのだ。ただ空腹を満たすだけの食事ではなく自分の料理を楽しみにしていて、何を作っても美味しそうに、そして楽しそうに食べてくれる。

エリサにとってこれほどやりがいのある仕事は無い、そう思うと自然と元気に明るく振るまえていた。


エリサはそう思うと早く料理が作りたくなり、気だるそうなエレナを起こし一緒に早朝の厨房へと向かった。


既に陽は登り始め、屋敷の中を明るく照らしている。

昨夜は暗くて気がつかなかったが予想以上の汚ささだ、おそらく見栄を張って別荘を買ったが遠いのでほとんど使わなかったのだろうと簡単に想像できる。


バルサさん達はまだ眠っているようだが、見張りの兵士さんが2人起きていたので挨拶をすると朝食の準備をするエリサ達を見て待ってましたと喜び既に朝食を楽しみにしてくれている。


これだから料理は辞められない!エリサは嬉しくなり、腕のシャツを捲り上げ朝から気合を入れた。







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