番外編・酒場の料理を作ってみようその1
この話はエリサの酒場の話の中に出てくる料理の作り方を説明したものです。興味のない方は飛ばして頂いて問題ありません。
「今日はエリサの酒場料理教室を開催いたしま〜す。まず本日の生徒はエリック君です!」
「あ、はいよろしくお願いしますオーナー」
「ピシャッ」
「っ…………!」
「先生と呼んでください」
「は、はいエリサ先生」
「はい!では今日はスズキの香草焼きを作ります!正確に言うとスズキの香草パン粉焼きかな!
「お〜〜いきなりハイレベルな料理ですね〜、僕にもできるんでしょうか?」
「たぶん…大丈夫かな…はは、では早速作ってみましょう!!」
「まず、にんにくとハーブ類はみじん切りにしてパン粉と混ぜます、ハーブの量は好みで調整して下さいね、香草が好きな人はタップリ入れてその香りを楽しんでください」
「あ〜良い香りですね僕ローズマリーの香りが好きなので多めに入れてみます」
「次にハーブ類を混ぜたパン粉にオリーブオイルと塩を入れ良く混ぜ合わせます、手のひらでこすり合わせるようにハーブの香りが出てくるまで混ぜて下さいね、あとパン粉がオイルを含んでしっとりとしてきたらOK、このパン粉にも塩味をちゃんとつけて下さいね!」
「手がオイルまみれでヌルヌルになってしまいました〜〜、でもこれだけでも美味しいですね」
「ここでメインのお魚の登場です!ジャジャン!
まずスズキの皮に2〜3箇所切れ目を入れ塩と胡椒をふりかけます、皮に切れ目を入れるのは焼くと皮が縮んで身が反ってしまうのを防ぐためです」
「意外と難しいですね…あっ……力を入れすぎて身も切ってしまいました〜先生どうしよう(T ^ T)
「うん良くある良くある!大丈夫だからそのまま続けましょう」
「今度はフライパンにバターを熱してスズキの皮目から焼いてね、両面をしっかり焼いてね、でも表面だけで中は生で良いよ後でオーブンに入れるから」
「オー、あ、いえ先生…火加減はこれくらいで良いですか?」
うん、そのまま中火で良いよ、強すぎると焦げちゃうから気をつけてね。
「そしたら一旦フライパンから取り出て、スズキの皮目を上にして、ハーブ類を混ぜたパン粉をスズキの表面に満遍なく乗せてちょうだい」
「なるほど〜これをオーブンで焼くんですね?」
「そう!正解。でもたくさん乗せるとパン粉の表面しか焼けないからあまり厚く乗せないでね」
「ではこれを200℃に熱したオーブンに入れてパン粉がキツネ色になるまで焼いたら完成よ!
意外と直ぐ焼けちゃうから焼きすぎないでね!だいたい5分くらいで焼けちゃうから」
「あの〜ソースとか付け合わせはどんなものが良いでしょうか?」
「おぉ、エリック君良い質問ね、私のお店ではトマトソースを添えているわ、でもパン粉にしっかり味が付いていればそのままでも十分美味しいわよ!それと付け合わせね、レタスとかを刻んだ生野菜も良いけど、素揚げした野菜なんかあると最高ね、例えばジャガイモ、ニンジン、ズッキーニ、ナス、ピーマン、かぼちゃとかね」
「わかりました!昨日市場で買ってきた瓶詰めのトマトソースがあるのでそれを使います、野菜はレタスをちぎって下に引いてっと…」
「うん、ちょうど焼けてきたわ、ん〜〜オーブンから良い香りがしてきた」
「はい、じゃぁオーブン開けます……おおおおっ…良い香りですね〜、…っっあつ!」
「あらあら、オーブンから取り出すときは気をつけないと!でも料理を落とさなくてよかたわね!」
「あ〜良かったですぅ…じゃぁ魚をレタスの上に乗せて、ソースを添えて……やった!僕にもできました!」
「パチパチ、よく出来ました!それでは熱いうちに食べましょう」
「はい、いただきます!」
「うん美味しいわよ!」
「ん〜〜美味しい〜〜、あっオーナー、今度トマトソースも教えてください」
「ピシャッ!先生と呼んでください」
「はい〜」
スズキ(なければ他の白身魚)の切り身 2〜3枚
生パン粉 50g
オリーブオイル 15g
にんにく 5g
パセリ・タイム・ローズマリー・セージ 各大さじ1 (量と種類はお好みで変えてください)
バター 適量
塩 ・胡椒 各適量