番外編・酒場の料理を作ってみよう・その3
この話はエリサの酒場の話の中に出てくる料理の作り方を説明したものです。興味のない方は飛ばしていただいて問題ありません。
今日の料理教室はディベスの町、カルラ叔母さんの家のキッチンからお送りいたします
今回はとっておきの料理。私、エリサの酒場の看板料理、魚貝と野菜の煮込みを作ります!
え〜〜〜、でも、ここで残念なお知らせが一つ、本当はセヴィに教えようと思っていたのですが、あれから離れ離れになってしまって………エリックもいないので、生徒が…………
ん?嬢ちゃんこんなところで何やってんだい?
☆キラーン!!! ということで今日はカイさんに作っていただきます!
??なんだ? おい嬢ちゃんどういうことだい?
はい!これを作ってください!
???おいおい、できるわけねぇだろ!?
カイさん、今時の男性、料理の一つくらいできないとダメですよ!
それにこれをアンネさんに作ってあげたらカイさんに惚れ直しちゃいますよ!きっと!
っっ!!本当か?
はい!
おう、じゃぁちょっくらやってみっか!
フフフ!
はい、では今回は番外編初の2本立てです!
まず今回は魚のアラを使ったスープを作りますので頑張ってください。
お、おう、なんだか凄そうだけどどうすりゃ良いんだ?
はい、大丈夫ですよ、まずこの魚の骨とか頭とかヒレとかのいわゆるアラと呼ばれているところを水で洗い流してください。
お、おう洗うってどうすりゃ良いんだ?
はい、水を流しながらバシャバシャってやるだけです。血とかゴミが付いていたら取り除くためですので特にこすらなくて良いですよ。
おう、こんな感じで良いかな?
うん良いですよ〜
つぎに軽く火を通します。ほとんどの料理人さんは生のままスープを取るんですけど、私は生臭さが嫌いなので火を通します。
今回は鍋にバターと油を引いて炒める感じでやってみましょう。
お、おうよくわかんねぇけど何か違うのか?
はい、生のままスープを作るとスッキリ、さっぱりな味になるんです。火を通して作るとコクが出るというか香りが強くなるような感じですね〜、あと生で作ると素材が新鮮じゃないと生臭さが出てしまうことがあるので!
俺っちが獲ってくる魚は新鮮だろ?
はいカイさんのはとびっきり新鮮です!どちらでも平気ですけど好みの問題ですかね〜。
どれくらい炒めるんだ?
中まで火が入らなくても全体が白っぽくなれば良いですよ、うん!それくらいで。
次はそこに白ワインと水と野菜とハーブを入れて沸騰するまで強火です。
えっとここにあるもん全部入れりゃ良いんだな!とりゃ!
う〜ん、カイさんが作るとなんか豪快ですね〜、では強火にして、アクが浮いてくるので取っていきます!そして沸騰してきたら弱火にしてコトコトと煮ますよ! この時絶対沸騰させないでくださいね〜、アクがスープに混ざって美味しくなくなってしまいますから!
お、嬢ちゃんこのアク取りって以外とおもしれぇな!
じょうちゃ…、あの、一応、先生って…
ん?嬢ちゃんは嬢ちゃんだろ、ションベン垂らしてたんだから!
ううぅぅぅぅぅ……………
で、では…、これを沸騰してから15分くらい煮ます…
アクさえとっちまえば以外とらくちんだな。
ええ、アクは途中で止まりますから後は美味しい味が出てくるまで待っていれば良いんです。
ただ煮込みすぐると魚のエグミが出てくるので気をつけましょう。
んじゃぁ、そろそろ味見を………………
っ!…うまい……
おお、カイさんやるじゃないですか、香りも良いですよ。
それでは、火を止めて濾しましょう。
このザルでいいか?
あ、できるだけ細かいものが良いですよ!もし無かったらザルの中にキッチンペーパーを引くといいですね!
熱そうだな…そーーーーっと…
いいですよ、熱いのでゆっくり濾しましょう。
嬢ちゃん、これ押して搾ったほうがいいんじゃねぇか?
じょぅ………いぇ、押してしまうと野菜や魚のエグ味が出てしまうので、ぜぇっっっったいダメですよ。
は、はい…
で、これでどうすりゃいいんだ?
はい完成です!
へ?
ひとまず今日はここまでです。
では、次回はこの魚のスープと前回のトマトソースを使って煮込み料理を作りますのでお楽しみに!!
白身魚のアラ 500g
玉ねぎ 1/4個
白ワイン(辛口) 50cc
水 500cc
タイム
パセリの茎
ローリエの葉 1枚
白胡椒の粒 1〜2個
バター 5g
サラダ油 大さじ1