Episode05～妹と出来ない原因と～
駄女神【天照様】が両手を上に掲げると、なんか“もにょもにょ”呪文… いや、この場合は祝詞か。
するとだ、オレの左隣に『パァーー♪』と妹が降臨した。
天照様、いや駄女神様は『してやったり顔』で うんうん頷き、【天使な閻魔様】が頭を抱えて踞っていた。
本当に召喚やがったよ、やりやがった。
「ん～～ん～、あれぇ？」
手元の画面で唸っていた妹が隣にいるはずのないオレの気配に気付いたのだろう。
オレの方に体を向けた。
「あれぇ～～、玄くんだ？
なんで、玄くんがいるの？？？
あっ、そうだ！ …玄くん、一緒に茜のキャラクリ手伝って お願い！」
「おう、喜んで」
【かわゆい妹の『お願い』を断る兄は兄じゃない、義理の兄だな路線】の持論を提唱したいオレにとってはマイシスターのお願いの百や二百など、喜んで!!だ。
『玄ちゃん、チョロいんだお……
天照ちゃん、びっくりだお……(((((((・・;)』
駄女神が、何かオレの名誉を傷つけるような事を言っているが、オレは【チョロイン】ではない。
申し訳ないが、アニメやマンガで あんな簡単に主人公に靡いてしまう×××どもと一緒にしないで貰いたい（怒）。
ハッチャメッチャファイアーである。
「あ～～っ、玄くん 玄くん。
天照様がいるの、なんで なんで？」
どうやら、今ので茜も駄女神様や閻魔様に気付いたらしい。
世間一般的に【神様】は認知される。
日本では 特に【天照様】はテレビ出演にネット動画の投稿などで、お茶の間で大人気なのだぉ。
「そうだなぁ～～」
あぁ、駄女神のせいで荒んでいだ心が癒される～～。
妹の行動におけるビタミン補給【妹ミン】は人類に必須の栄養素だと思うわ、割と本気で。
「――それは そうと【天照様】
そろそろ、本当のこと教えてくれ。
なんで【キャラクタークリエイト】が出来ないのかを」
『それは、天照ちゃんが………』
「そういう冗談は もう結構だ」
未だにシマわないでいたハリセンを軽くしならす。
『むむむ、むむぅ～～、玄ちゃんはツレないだお。
Ok! Ok! Okだお！ 答えは簡単【転生ボーナス】で種族固定なんだおね。
……というか 玄ちゃんは獣ミミがスゴく似合うと思うだぉ。
ちなみに【カグッちがバラした腹いせ】だとかでは、ないだお』
むむむ顔で答えてくれた駄女神様
もし、本当に『獣ミミが似合う』とかの理由だったのなら【天照様】には もう１発ハリセンチョップをかましていたかもしれない。
ちなみに そのバラされた腹いせ とやなら……
『ひぇ～～、おっかないのだお！』
『貴女が、勿体ぶったのが イケないんでしょ』
『―――ぐぬぬ(;´д｀)
ま…まぁ、玄ちゃん。
色々、意地悪をして悪かっただお。(;´д｀)
天照ちゃんのラブリーフェイスに免じて、許しt……
玄ちゃん、聞いてるだおか！Σ(゜Д゜)』
「――ネコ耳、いや 天使の白い羽、いや悪魔っ娘も棄てがたい。
待て、機械人形のアンドロイドっ娘もアリだな！
……………あぁ、すみません 聞いてませんでした」
『玄ちゃん、ヒドいだお！m(。≧Д≦。)m』
『天照、なんて不憫なの…』
ヤバい、天照様が『Orz』ポーズで項垂れてた。
いや、本当に申し訳ない。
