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狙いすました様なこのタイミング……君が、遠い。

 

 弾けた水飛沫に君が目を細めた。

 ハシャいだ声を上げ、シュシュで纏めた髪を押さえて身体を竦める。

 あんまり勢いが出てついギュッと抱き締めちゃったけど、気にしてないみたいだ。

 じ、じゃあ、もちょっとくっついてもイイかな…。

 淡いオレンジのルージュにドキドキしたとこを、彼女の髪にベチンとやられる。

「っ?!」

 そこがウォータースライダーの終点だった。

 ザパンッ。

「みっクーン、大丈夫?」

 彼女が楽しげなんで、ま、いっか。

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