Till the end of time
文化祭当日。
本日はお日柄もよく……なんか違うな。そりゃ運動会のときにいう言葉か。まぁ、そんな挨拶はどうでもいいな。
あれから一週間が経過した。
悪魔を倒した俺たちは、体育館にやってきたクラスメイトたちと合流した。聞くところによると、どうやら戦いの記憶は全員が一片も忘れることなく覚えていたらしい。
あれほど自信たっぷりに闘いの記憶は残らないだろうと宣言した悪魔は結局のところ最後まで誤算だらけの作戦を俺たちにぶつけて挑んでいたんだな。
まぁ、悪魔についてのことで今俺たちが君たちに言えるのはそのくらいだ。先生もあの事件以来いろいろ悪魔について調べているらしいのだが、何しろ非現実的な話だし、何かわかったとしても今後の俺たちの生活には役に立たないことばかりだろう。しかし、悪魔と戦ったときの記憶はこの先十年、二十年と俺達の記憶に残ることだろう。そして、同窓会か何かで会うたびにあの日の話題が出てくるのだ。まるで、今こうして高校生活を過ごしているのと同じように。
文化祭当日なのに悪魔の話ばかりしていてもおもしろくない?でも、学園祭の話はもっと面白くないぜ。やっぱりいくら団結が深まっても一週間で演劇はどうにかなるもの
じゃない。とはいえ、この一週間の俺たちはかなり充実していたね。クラスの委員長――
実は芹沢と一緒に勝負を挑んできたあいつがそうだったのだが――を中心に全員が話に参
加して積極的に意見を出し合って、何を上演するかを決めて――。繰り返すが本当に充実
していた。俺の学校生活にもやっとこさ学校生活に刺激が出てきたようだ。
文化祭は大失敗をしちゃったけど、その分俺たちの絆は他のどのクラスをとっても負けないくらい、もっと大きくいうなら学校一絆の深いクラスに成長したと思う。
文化祭が終わって本格的な夏が訪れようとしている中、今クラス内では夏休みを利用してクラスの皆と先生とでキャンプにいく計画を立てていた。正直、ここまでクラスの輪が広まるとは思っていなかったけど、俺はそんなこいつらと過ごす毎日が好きだった。もう以前までのように学校に行くことがかったるいとも思わない。今は――
「向井くーん!たまには一緒にお弁当でも食べませんかー?」
「ああ、ちょっと待っていてくれ。すぐに行くから」
「ヒューヒュー、熱いねお二人さん」
「何だよ本田?うらやましいのか?」
「な!?べ、別にそんなことはねぇって!」
「遠慮するなよ。飯は皆で一緒に食ったほうが楽しいだろ。安島も誘ってこいよ」
「お、おう…」
本田は戸惑った表情のまま安島の席へと走っていく。
「おーい、本田と安島も誘っていいかぁ!?」
「うん!じゃあ、私もサトーちゃんと芹沢さん誘っていーい?」
俺は返事の代わりに諏訪に向かって親指をピッと立てて見せた。諏訪は楽しそうに笑って俺に向かって親指を立てて返した。
今はそう、一秒でも、一分でも長くこいつらと一緒にいたいんだ。
END




