『豆腐とこんにゃくとプレスマン』
掲載日:2026/02/25
あるとき、豆腐がまな板の上から落ちて、体が半分砕ける大けがをした。こんにゃくとプレスマンが豆腐を見舞うと、豆腐は、こんにゃくの弾力性とプレスマンの強固さをうらやんだ。こんにゃくは、確かに自分は弾力性があって、まな板から落ちたくらいで体が半分砕けたりはしないが、毎夜毎晩、今夜食う、今夜食うと言われて、生きた心地がしない、と言って、豆腐を慰めた。ちなみに、豆腐は、朝つくられて、夜までに食べられてしまうので、夜を明かしたことはない。プレスマンは、まな板から落ちて体が半分無事で本当によかった。私だったら、中で芯が砕けて、完全に機能を停止するところだ、と慰めたが、割と真実だった。
教訓:プレスマンの外側がこんにゃく並みの弾力性を持っていたら、中の芯は、落としたくらいでは砕けないが、握ったときに折れる。




