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はい、こちらSRSCです!  作者: 双鶴


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9/11

8話

地域交流会から数日後、センターに戻った面々はそれぞれの体験をノートに記していた。だが、その中には苦い記録もあった。


戦闘員の一人は、イベントで子どもに声をかけたが、怯えたように逃げられてしまった。ノートには震える字で「拒絶された」と書かれていた。

「やっぱり俺たちは嫌われてるんだ……」と彼は呟いた。


元ヒーローもまた、司会の途中で言葉に詰まり、会場が静まり返った瞬間を思い出していた。ノートには「声が途切れた」と記されていた。

「人前で話すのは、やっぱり俺には無理かもしれない」


---


待合室の空気は再び重くなった。成功の喜びを味わった後だからこそ、失敗の痛みはより深く感じられた。


真琴は静かに言った。

「失敗は、外に出たからこそ経験できたものです。ここで立ち止まるのではなく、仲間と共有してください」


戦闘員はためらいながらもノートを開き、拒絶された体験を語った。すると別の戦闘員が声をかけた。

「俺も昔、同じように逃げられた。でも、続けて声をかけていたら、ある日笑顔を返してくれたんだ」


ヒーローもノートを見せた。

「声が途切れたのは事実だ。でも、子どもたちが拍手してくれたことも忘れてない。失敗と成功は一緒にあるんだ」


---


仲間たちの言葉に、失敗した者たちは少しずつ顔を上げた。拒絶や沈黙は痛みを伴ったが、それを共有することで「自分だけではない」と気づけたのだ。


真琴は全員に新しい課題を与えた。

「次回までに、ノートに“失敗から学んだこと”を一つ書いてきてください。拒絶されたなら、その時に感じたこと。声が途切れたなら、次にどう工夫するか。失敗を未来につなげる言葉を探してください」


---


その夜、戦闘員はノートに「拒絶は怖い。でも、声をかけ続けたい」と記した。ヒーローは「声が途切れても、拍手は残る」と書いた。


社会復帰支援センターの一日は、挫折と支えを抱えながら進んでいく。過去を背負った者たちが未来を探すためには、仲間の手を差し伸べ合うことが欠かせないのだった。


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