自然現象には抗えない?!
少し短めですが、早めに次の投稿をする予定です。
見て下さる皆さま…本当にありがとうございます。
はい!!詰みましたーー!!
次のステージ入ってすぐこんな状態は、クソゲー仕様に違いない。
だいたいお腹の灯りくらいじゃ足元しか見えないから動きようがない。
先程から、火魔法で灯りをつけようと挑戦するエガランの努力は無に期している。
『まずはゆっくりと落ち着いて状況把握に限るぞ。』マトモそうで何の為にもならない助言に守護者の称号を取り上げたい!!と俺が思っても無理ないと思うよ。
ホラゲー苦手な俺でも、エガランと【ヤモリ】がいるから耐えられる。それでも、そう長くは無理かも。
人間ってさ。
食べると自然と起きる現象があるんだよ。
そのために、前世では休み時間がちゃんとあったよ。
そう。
間も無く不味い状況になる。
それはあと五分くらい。。
いや、もうめっちゃ頑張ってるよ。
あー、無理!!もうダメだーー!!!
お願いします、神様仏様何でも良いから誰かトイレのドアを下さいーーーー!!!!
カチ。
ん?
ドア発見ーー!!
「俺、ちょっとトイレ行ってくるから。とにかく、急ぐから!!」
もう話しながら走り出したと言うのが正しい。
せっかくのご厚意を大切にしなきゃな。
ガチャ。
ドアを開けて、出た先は何処かのレストラン。
よーし、トイレはあの辺だな。
ふぅ。何とか間に合った。
悟りを開いた僧の心持ちになって落ち着いた俺は、ゆっくりとトイレから出た。
置き去りにしたエガランを迎えに行かなきゃ。
ん?
あれ??
レストランにあったはずのドアがない。
いや、俺は確かにココから来たはずなのに。
。。。
ええーーー!!!!
まさかの一人ぼっちなのか?!
「大丈夫だ。ちゃんと急に駆け出したザルツを追いかけてここまで付いてきた。
まあ、恐らくザルツと離れれば俺はまた乗っ取られるからな。」
振り向いたら、光の中で男前な笑顔で笑うエガランがいた。
勝手に駆け出したとは言え、絶対にホラゲーに一人なんて俺の方がオカシクなる。
良かったぁ。
「ザルツに喜んで貰えて嬉しいな。だがな。
ココは少しばかり変だ。人が居ないのだ。」
え?
そう言ったエガランの言う通りに、レストランの中をあちこち見て回るが確かに人の気配がない。
でも、テーブルの上にはご馳走が並んで湯気まで出てるのに。
「外へ出てみよう。」口数が減った俺はコクンと頷く。
レストランから出てエガランが息を呑んだ気配を,感じた。
「エガラン。何か分かったのか?」
少し俯いて黙っていたエガランが、顔を上げて爆弾発言をした。
「ああ。分かったとも。
この街はドワーフの王都だと。しかも数年前の王都に間違いがない。」
。。。
もう次のステージは行きたくない。
こんな風なホラゲーは見たことないよ。
どーすりゃあいいんだ?!




