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『石竜』の解体ショー?!

名前を間違えておりました。本当に申し訳ないです。

リスタ→ゼリアです。こんな拙い作品をお読み下さる皆さま、本当に感謝でいっぱいです。ちかず



石焼きをしたら、絶対やるべき事がある。


『焼き芋』


まぁ、日本人の魂持ちならばお分かりになると思う。石焼き芋は全てを許せるのだ。


と、言う訳で風呂上がりの盗人達にもお裾分けはしよう。まぁ、早い話返してくれるのであれば全然構わないよ。いや、だから気にしてないって!!


頼むからピンクに頬を染めながら睨むの辞めて貰えるかなぁ。しかも大きめの芋を1口でペロリとは。。


ジッと見つめてしまったら、隣のドワーフさんから殺気がこちらに。そうだった。

『肥溜め君』の事を改めて詫びなきゃ。


「えーと。仲直りの印にコレをどうぞ。」


数珠の中から取り出したのは『研ぎ石』。

単なる『研ぎ石』とか、馬鹿にしないで欲しい。コレめっちゃめっちゃ苦労して手に入れたんだから。


ほら、喜んで…あれ?

固まってるけど、やっぱり気に入らなかったのかなぁ。


「えーと。気に入らないなら他のモノに」「いや、全然、全く、大変気に入りました。絶対に気に入りましたので頂戴します!!」


おぉ、殺気を込めてた一番大柄なドワーフさんの言語機能が崩壊してるよ?


『ザルツよ。コレはまさか【石竜】の鱗なのか?』


おぉ、【ヤモリ】の癖に主様とか守護者とか呼ばれるだけあるじゃん。その通りさ、と答えたら別の場所からうめき声が聞こえた。


え?身内からなのか?


「ザルツ。まさか【石竜】を倒したのか?戦闘力が最低ランクかと思ってたのだが。」


むむっ。最低ランクとかちょっと本音が見え隠れしてるぞ!まぁ、最低ランクから一つ上なだけだけどな。


「ゼリア。最低ランクじゃないよ。もうちょっと上さ。まぁそれでも俺が持ってたら不信感を持つのが普通だからな。これはやり方があるんだよ。【罠】だよ。」


「討ち取られたのは、本当だと思うが。『石竜』は解体不可能としても有名なのだ。どうやって…」今度は殺気のドワーフおじさんの呟きだよ。


仕方ない…我が家でも暫くは両親が信じなくて大変だったものな。ナラだけは「お兄ちゃんだよ?!論理は通用しないの。デマラメも当たり前になる。コレがザルツお兄ちゃんだもの。」

とか褒めてくれたからな。「「「いや、褒めてないから!!!」」」その後の照れ隠しに家族全員でつっこまれたのは良い思い出だな。


ドスン!!!!!!



ん?揺れた?!


思い出に浸っていた俺の目の前にあるのは【石竜】

まるまる一体。


どっから来た?!

どうやら、今まで一言も音を発していないドワーフが張本人らしい。むむむ、やるなぁ。

そちらにも、アイテムBOX(数珠??)あるのか。



「ザルツ殿。申し訳ないがコレを解体して欲しい。」


頭を下げてドワーフさんに俺は慌てた。

こんな風に丁寧にされる事が普段から少ないから落ち着かないんだよ。


「や、やめて下さい。わかりました。もちろんやりますよ。頭を上げて下さい。」と慌てて言えば「ありがたい。」と礼を述べて顔を満面の笑みにしてこちらを見てきた。


何となく釈然としないけど解体ショーをするしかないみたいだ。


固いモノ切るの大変だからな。


俺は包丁を取り出して暫く目を閉じて精神統一した。


【いいか、瑛一。固い固いと思い込むな。マグロの頭の中に包丁が通る道があるんだ。力じゃない。極めてた心の目で切れ。】


前世の師匠の声がする。


力を込めない。見極めて。。。


あった。



ストン。



包丁をゆっくり下ろせば、石竜が真っ二つに割れる。

そこから見えた切れ目へ包丁を次々と差し込んで切り分けた。


時間にして10分。


ふぅ。ちょっと疲れたな。

さすがの俺も疲労感がエグい。



だから、知らなかったのだ。



ゼリア達が顔面蒼白だったなんて。


ドワーフ達が全員頬を染めたなんて。


そして…


その場にいた全員が知らなかったのは


【ヤモリ】の身体が少し大きくなったことだった。




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