異世界転生したのに、なんで?!
久しぶりに投稿致します。
書きかけに煮詰まっております。お待ち下さっていた方は本当に申し訳ないです。いつかは…と思っています。
こちらの作品は、ゆっくりの投稿頻度になるかと思いますが宜しくお願いします。
解せぬ…。
何故、俺がこんなに苦労して飯作りをしてんだか。本当はかきいれどきなのにさ、魔物の森で飯作りなんて絶対嫌に決まってる。
だって、俺は…。
異世界転生をした。
ほら、これだけ聞くとワクワクするだろ。俺だって最初はものすごく期待したさ。
携帯の中には『異世界転生モノ』の履歴がいっぱいでさ。漫画もアニメもゲームも全部やりつ尽くしたからな。
これが自分におきた!!と気づいたのは5歳の時。それも何のことは無い。ある朝突然ってヤツでさ。
もちろん「ステータスオープン」も各種魔法も全部やりましたとも。全くない手応えもその後なんと10年間も努力し続けたよ。
ギルドを探して家の者に不信感を買ったり、王国の騎士団なんかを覗いてつまみ出されたり。
ギルドは無し、魔法はあるけど俺は関係なし
そして騎士団は単なる軍隊で俺とは無縁。
魔法も特別な戦闘力もスキルも何にもなし。
あったのは「飯がマズイ」「家が若干貧乏」くらいで前世と全く変わらなかったんだ。
で、どうしたって?そりゃ、前世で食い意地だけは人に負けなかったデブの俺だよ。
美味い物を探す努力に全振りしましたとも。
まぁ、家が田舎の雑貨屋兼飯屋だったのが原因だけだな。
美味くない飯を長々食べるのだけは我慢ならなかったんだ。だから、この世界には珍しい料理を出す店として少しづつ貧乏脱出が出来かけたんだ。
あの日までは。
そう。
世界各国の国王からの通達が来るまでは…。