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連続更新90日目!!

毎日更新も4ヶ月目に突入する



「『来い!』」


召喚の詠唱を省略して召喚されるのは一体の騎士型従僕。

地面に足をつけると同時に動きキルノアとジャックの2人に切迫して距離を取らせた。


シュィーーン


他の従僕全てがカードに戻り魔力も多少還元される。

そうする事によって騎士型従僕へ複雑な命令を下す事に集中するが可能となった。


「行くよ。《ドレッド・ゴール》」


『ルォオオオォォオォォォォ!!!』


まるで獣の様な叫び声を上げると二振りの長剣を構え駆け出す。


「?!」


「意外と速いねっ!」


駆け出したそのスピードにキルノアとジャックは思わず驚愕した。

本来召喚獣や召喚したモンスターは能力者より弱い傾向にあるのだが想離の召喚した《ドレッド・ゴール》は想離自身より遥かに速く強かったからだ。


ガキン!!


左手の長剣をキルノアが大型ナイフ型を交差させる事で防ぐが吹き飛ばされる。


……ガッ!


右手の長剣も振るわれたがジャックは身を屈める事で避けた。

振り抜かれた長剣はジャックが避けた事によって地面を叩く結果になる。


(ソウリお姉ちゃんの従僕……強すぎない?)


想定外の従僕によって無意識に観察を始めた。

その間もキルノアとジャックの2人は《ドレッド・ゴール》とナイフを交えて行く。


(これは、ワザと大振りしてる。……?!やっぱり!普通の召喚従僕より遥かに知能が高い!これって自我があるレベルだよ!)


もし断乃や呼乃田が能力無しで戦っていたら最初だけでもかなり苦戦すると断言出来るほどの力があった。

元々《ドレッド・ゴール》にある程度備わっていた自我にプラスとして想離の更に複雑な命令。


何も命令していない状態の単体の実力としては特一の中では上位に相当する実力がある。

それが想離のバックアップによって特一上位から特級下位にまでレベルアップした。


今までは数の暴力で戦うスタイルだったのだがここ最近考え方が少しだけ変わる。

モンスターという存在はランクが上がる事にその実力の隔たりも広くなるのだ。

五級程度の雑魚を万用意した所で一級以上の存在には無意味。

なら元々強い個体を一体出してその体を補助すると同時にアバターとすること個人戦力を大幅に上げるという考えに。


今は模擬戦闘な為本格的にアバターとして操っていないが本気となれば《ドレッド・ゴール》に憑依出来る。


「ズァァアアアア!!!」


右手長剣の斜め斬り上げから即座に切り返し、左手からの斜め斬り上げに派生させた。

全て避けられるがキルノアとジャックの額には先程より多い汗が流れている。


「ジャック、どうやら想離さんの切り札はもの凄いポテンシャルを秘めているわぁ」


「身体強化無しだから死ぬほどキツいの分かってるから面倒〜〜……わっ?!」


話しながら模擬戦闘をこなしているからかほんの少しだけ注意が逸れる。

何とか目の前に来た長剣を避け、カウンターとして《ドレッド・ゴール》の右手手首を斬った。


「ルルルゥゥゥ!!」


注意が逸れた状況から反射的なカウンターによる右手を損失される怪我の功名。


「流石ねジャック!」


「焦っちゃった!」


手首を切り落した瞬間からエンジンが掛かったのか長剣の攻撃を避ける動きにも余裕を持ち始めた。

更にはジャックのカウンターの頻度が上がり、キルノアの攻撃速度と頻度が大幅に上昇する。


「ルゥゥゥルゥアアアア!!!!」


威嚇の意味の咆哮かは分からないが叫び声を上げると長剣の振りの速度が上がって行く。

この長剣の刃は手加減の為潰しているが当たるとそこそこ深めの内部出血は確定だった。


そんな荒々しくも精確無比な剣の振りの中を2人は掻い潜り接近して行く。


「《キリングーーー」


「ーーーストーム》」


小さな剣撃結界。

魔法を使った物ではなく技では自前の身体能力のみで放たれるタイプ2人の連携技。

次々と振り下ろされる剣を弾き、位置を変えカウンターを決め、しっかりと攻撃を入れる。


「…………!!」


集中しているのか想離は一切喋らない。

しかしその気迫だけは2人に負けず劣らずだった。


「ルルゥァア?!」


強い一撃を貰い三歩後退する。

そして残った手で長剣を構えるとキルノアとジャックはその意図を察した。


「ジャックこれで決めるわよぉ」


「……うんっ」


キリッと決め顔をするとジャックは体を少しだけ沈める。

キルノアは二度だけ軽くジャンプするとナイフを両方とも逆手に持った。


「「すぅーー……ふっ!!!!」」


全く同じタイミングで走り出した。

《ドレッド・ゴール》は更に深く構える。


2人と《ドレッド・ゴール》がぶつかり合う0.6秒前

構えられた長剣が身体強化無しにも関わらず超高速で放たれる。

だが


「シッ!」


直前で2人は上下に分かれ回避した。

ジャックはスライディングをするとアキレス腱を斬り体勢を大きく崩す。

そしてキルノアは体勢が崩れた《ドレッド・ゴール》の頭部を切り裂いた。


「「討った!」」


《ドレッド・ゴール》を討伐後キルノアとジャックのナイフが光り心剣化に成功する。

対する想離の持つ《ドレッド・ゴール》のカードも光った。

これで3人は体の中に自分だけの武器を持つ事に成功する。





モンハン飽きないなー

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