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選択とセンス

連続更新78日目

明太子食べたい



「かはっ!!」


真梨が体術の実力でカトレアに負け蹴り飛ばされる。

直撃が胸だった事で肺の空気が全て吐き出され一時的に呼吸が出来なくなった。


「……ッハァ!!ハァ……!」


「うーーむ」


「ど、どうしましたか?」


カトレアが難しい表情で顎を摩りながら唸る。

何となく嫌な予感がした唸る訳を聞く。


「今一通り戦ってみたんだが……」


「……(ゴクリ)」


「魔法の操作も魔力量も体術、拳術も人間の子供としては中々高水準だ。誇って良いだろ。

 更にお前の得意技である視覚強化は近接戦闘を行うならば必ず必要となるほど便利だ。使っている技の近接戦闘の方向がしっかりとマッチしていて特に悪い所がない。強いて言うならば力がやや欠けている所、だがその程度なら身体強化で大体解決する」


「そ、それは褒めて貰ってると捉えてもいいんですか?」


「あぁ褒めてる」


「よし!」


と小さくガッツポーズをした真梨をカトレアは見ると一言伝えた。


「だがそれだけ。特徴的とも言えるお前の"武器"が無い」


「?!」


確かに、と真梨は瞬時に理解した。

真梨が戦闘する時に使う視覚強化は確かに強力なのだがそれは精々同レベル帯で戦う場合だ。

しかも視覚強化は思考加速が出来るがそれもどれだけ頑張っても10倍だけだ。


極端な話だがカトレアやダーケンレベルの戦闘になった時には音速攻撃が飛び交う。

仮に目で追えるようになったからといって体が思考加速に体が反応出来るとは限らない。


戦い方には合っているが真価は全く引き出せていないの真梨の現状となる。

ちなみに思考加速は脳も強化しなければならない。


「戦闘力を追い求めて仮主と並ぶかその視覚強化、思考加速を活用し、サポーターとして仮主の横に並び立つか……選べ。

 2つとも選べるほどお前は強くないから選ぶしかないんだ」


「……選択」


難しい選択に迷いを見せる。

迷い過ぎて頭を抱える真梨を見兼ねたカトレアは模擬戦闘を切り上げた。


「シンリ、お前はまず今後の方向性を確立しろ。戦闘員として並ぶかサポーターとして並ぶか。

 そうじゃないと中途半端なって努力が無駄になる」


「……分かりました」


悔しそうに歯噛みすると呼乃田達がいるエリアへと戻って行く。


「ははは〜手ひどくやられたね〜」


「笑い事じゃないんでけどね、個人的に」


「課題が見つかっただけ良しとすれば良いじゃねぇか。何も見つからず悶々とするよりよほど健全だ」


「だけどさぁ……」


ぶーぶーと反論して堅霧達が笑う。

そうして次は誰が行くか話し合うとカトレアが堅霧の名前を呼ぶ。


「えっ?次俺??」


「仮主が戻って来るまでまだ時間があると言っても早く済ませて損はないからな。余った時間でお前達の要求にも応えてやる」


「おっしゃなら気合い入れてやるか!!」


パン!と拳を打ち鳴らしカトレアの真正面に立つ。

戦闘スタイルが似ている為真梨と同じく拳に魔力を込めて構えた。


「シンリとは違ってお前の構えたは妙に様になってるな?」


「ボクシングっていう人と殴り合うスポーツがあってそれを3年以上やってるんだ。

 構えが素人より劣ってちゃ駄目だろう?」


「怖いスポーツをするんだな??」


「貴女が怖いとか言うのか?!?!」


「ん?」


「え?」


変な空気が流れる。

だがそれを無視して堅霧腰を沈め体育館の床を蹴り抜いた。


「この防御膜に打って来い!!」


まずは軽いジャブ


ドッ


更にジャブ


ドッ


次にストレート


ドッ!!


今度はストレートを放つがワザと支える足を浮かして防御膜に当てた時反動でほんの少し後退する様仕向けた。

だが踏み込んだいた方の足を軸にして回転すると裏拳を放つ。


バァン!!


「……それがボクシングか??」


「最初の3回だけだ。勢いつけた裏拳でも大した手応えないって事は相当な魔力が込められてるし弾性がかなりあるな」


「良く分かってるではないか。ならばやる事は分かるだろう?それにボクシングとやらは打撃に特化している為この様な魔力防御膜を張られると決めてに欠ける。

 じゃあ解決法は??」


「打ち破る貫通力」


「そうだ!」


ただ打ち込ませるだけのあまり意味のない鍛錬にはしない為にカトレアも見様見真似のボクシングスタイルに構えると拳を放つ。

直ぐにコツを掴み一瞬でボクシングとしての技量が堅霧より遥かに高くなる。


「ボクシングスタイルは手癖が悪くて良いが。足元を掬われやすいな」


「この短時間で俺より理解力のあるの流石に怖いわ!ふっ!!」


「おっと」


顔面を狙ったストレートをギリギリで避けると指摘をした。


「さっきデカい一撃を放とうとする時の予備動作が無駄に大きい!!同レベルなら通用するだろうが格上相手にはボーナスタイミングだぞ!!」


「ぐっ!」


脇腹に軽く一撃が入る。


「手癖だけに拘らず足癖も悪くしてらどうだ?!」


(キックボクシングはやった事ないっつーーの!だけど……!!)


数歩分距離を取り自身の中の何かを整える様に2回ジャンプする。

模擬戦闘なため隙が出来るとカトレアは当然突っ込む。

意図は分かっていえもワザと引っかかってやった。


「シィッ!!」


バキッッ


体育館の床が踏み抜かれるだけに留まらずそこそこの範囲が抉れるほどの力で足が加速するとカトレアの作った魔力防御膜と接触しヒビを入れた。


「……お前思ったよりセンスあるな」







今日は軽くモンハン触っただけ

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