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連続更新67日目

戦いは序章に過ぎないのさぁ



「ちっ!一体どこから溢れて来やがる!!!」


人型モンスターの鳩尾を抉り込む様にして殴り飛ばすと堅霧は背後から襲って来たタイタンオーガの拳を避けると手首一瞬で手首に狙いを定め自身の拳に溜めていた魔力を解放させる。


ボッッ!!!


爆発が起きると5mを越える巨大の手首が弾け飛んだ。

あまりの痛みに耐えられなかったのか膝をつき弾け飛んだ手首を押さえる。


「ふっ!!!!」


左手に魔力を込め、下がって来たタイタンオーガの頭を打ち上げた。


ゴッ……ボッッッ!!


打ち上げた後ほんの少しラグのあと頭部が先程の爆発より更に大きい爆発によって四散する。


「『ラグプロージョン』……ふっまさか断乃さんが考えた技名が決め台詞としてしっかり機能するとは……意外と悪くない。

 まぁふざけてる暇なんかないからこれが最後のおふざけだな、多分」


後ろを向くと瓦礫の影から小さいモンスターはどうゆって隠れていたと言いたくなるほど大きいモンスターが姿を現した。


「俺は対人戦闘技術に割と特化してる感じだからお前らみたいな、どう見ても対人戦闘を活かしにくい大きさのやつとは関わりたくないんだよ……」


ズォッ!


タイタンオーガより更に巨大なモンスターが堅霧に向かって拳を振るう。


「ーーーーまだ遅い」


上体を逸らしてギリギリで避ける。

更に追撃が来るが体勢を極限まで低くして躱すと振り切った腕の肘を思い切り『ラグプロージョン』で撃ち抜いた。


「……何?」


魔法にタイタンオーガよりも抵抗があるのか爆発は小規模程度しか起こらず腕を吹き飛ばすには及ばない。


(ちっ!早速予定が外れやがったな!!!)


堅霧はタイタンオーガに込めた魔力よりも遥かに多い魔力を両腕に構えステップを刻みながらファイティングポーズを取る。


「いっそここで対巨人用のボクシングスタイルでも確立してやるよ!!」


この言葉は口火となりモンスターが一斉に襲いかかった。





「『魔速』!!!」


急加速をして何とか般若侍 : 赤の剣を避ける。

しかし避けた先には般若侍 : 青が待ち構えていた。


「くそっ」


ガキィン!!


何とか双剣を交差させて一撃必殺レベルの一撃を防ぐ。

2体の知能を持つモンスターの連携は最早モンスターの次元に留まっておらず断乃は苦戦を強いられている。

普段ならば特一だろうと特級だろうと絶対能力をバンバン発動させて戦って来た。

しかし断乃は初めて絶対能力の発動すら満足にさせて貰えない相手に内心異常とも言えるほど焦ってしまっている。

擬似転移を多少乱用してでも体勢を整えてた方が賢明だと言う事にすら気付けない。


「「シィイッッ!!!」」


ここまでの連携の巧さは世界的に見ても稀だと断言出来た。

2体の般若侍が前後から剣を振るう。

逃げ道は飛ぶしか無かった。


「くっ!!」


「「カカッタ!」」


避ける為に跳躍したその般若侍はそれぞれ反応すると相手いた手に更に新しい剣を握ると跳躍によって浮いていた断乃目掛けて振われた。


「っっ!!!!『ゼロ』!!!」


最短詠唱に詠唱破棄

それらをした事により窮地は何とか免れた。

だが最短詠唱、詠唱破棄は効果がもの凄く小さくなる副作用がある。

断乃が使用する擬似転移である『アブソリュート・ゼロ』ならば使用魔力量の増量に加え移動距離の激減という具合に。


般若侍との距離が5mと離れていない状態で再び仕切り直しとなる。


(魔力残量がもう五割を切った……高校に入学してから魔力量も増え魔力効率も義眼によって格段に良くなった。それでも消費魔力が激しすぎる!!

 この般若侍の野郎……体感だと手加減してくれてるカトレアを2人相手にしてるみたいだっ!この感じだとどちらも全力なのがまだ救いだけどいつまで持つか)


流れる汗に意識を欠片も割けないほど目の前の人型モンスターの般若侍個人の技術、連携が卓越している。

断乃も仕切り直しによって付与出来た『絶対切断』を警戒してお互い動けない状況になって1分が過ぎようとしていた。


(魔力が底を尽きても奥の手があるから勝つ分には全然無い……後遺症を除けばだがっ……!!!!)


突如般若侍が斬り掛かってくる。


(思考の隙を突いて来やがった!!)


双剣を巧みに操り、普通の双剣モードとトンファーモードを使い分けて全方位からの剣戟を防ぎ、弾き、反撃し、距離を取る。


「……『魔速』」


戦いの主導権を握るため今度は断乃から命懸けで接近する。


「『魔速』……『ゼロ』、『魔速』っ!『ディセラレイト・オール』!」


緩急をつけ般若侍が目で追えなくなった瞬間

ジワジワと斬り込みが入っていく斬撃を10本分全方位に飛ばす。


「「ぬぅう?!?!」」


この戦いの中ではまだ見た事のない技に驚き対応がコンマ1秒遅れる。

それにより放った剣線がそれぞれ腕、足にヒットした。


ギチ……ギチ……ギチ………


ほんの少しだが確実にその体に斬り込みが入っていく。


「これで俺の魔力がなくなるか!お前らが俺を殺して斬り込み続ける傷を治すかの2択となった!!

 さぁ!!……早急に決着をつけよう」


断乃は双剣を構えながら走り出し般若侍との距離が間合いに入った瞬間


「わざわざ付き合うかよ『アブソリュート・ゼロ』」


擬似転移でどこかへ消えた。







休みたいけど休んだら負けだと思ってる

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